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告白はシンプルに
新作です。ある程度書き貯まったので投稿します。
私の作品にしては恋愛要素多めとなっています。砂糖を吐くほどでは、ない、はず?
森の中、一際大きな木の下で俺は一人の女性と向き合っていた。
心臓がバクバクと大きく鼓動しているのが分かる。人生で最も重要で大切だと言っても過言ではない状況なのだ、それも当然のことだろう。
一言「大事な話がある」とだけ言って付いて来てもらったからか、向かい合って立つ彼女もまた緊張しているように見えた。
ダメだ!このままでは緊張に押し潰されてしまう。
今更なかったことにして逃げるなんてできないし、前後不覚でするなんて失礼にも程がある。
俺の精神が正常な間に、ちゃんと、告白、するのだ!
意を決して彼女を見つめる。
そして、
「お、俺と、結婚してください!」
「はい……。喜んで」
こうして俺たちは夫婦となった。
感想等ありましたら、お気軽にどうぞ。