表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

1 『 4人の再会』

人生初の作品です>_< 誤字脱字、文法がぐっちゃだったらすみません。。今回から『クマとロボ子』の本編がスタートです!最後までお付き合い頂けたら幸いです…>_<…

 桜の舞う4月の朝。小さなボロアパートに母さんと2人で暮らす俺は、今日から新しい学校が始まる。

 少し早めに起き、学校に持っていく弁当と、そのついでに母さんの昼飯を作っている最中である。

 昔はよく作ってもらっていたのだが、母さんが離婚をし、仕事をする様になってからは俺が家事全般を担当している。


 母さんの昼食と自分の弁当を作り終え、新しい学校の制服に着替る。やっぱ新しい制服というのは見慣れないもので、んー似合わない!


「じゃあ、行ってくるー」

 

 仕事から帰って来たままの服装で、腹を出して爆睡している母さんにそう言って、俺は家を出た。

 こんな母親の姿を他人に見られたら、もうお嫁にいけない!…いやマジで。


 今日から俺は新しい学校に転入するのだが、なんでも県内有数の進学校らしい。


 離婚する前は転勤族で、学校で友達などできるはずもなく、今回の転入先が進学校だと聞いて、またぼっちな学校生活だなと覚悟をしつつも落胆しながら学校に向かっていた。


 学校に向かう途中の道のりで商店街があるのだが、一度この街住んでいたというだけあって懐かしさを感じる。

 まぁさすがに商店街のおじさん達は俺の事は覚えてはいないだろうな。


 商店街を抜け、信号を渡り、右に曲がると長い直線の道に出る。その道をひたすらまっすぐ進むと今日から通う学校に着く。


 この直線は地獄だなと運動不足を痛感しつつ学校に着いた。


 さすがは県内有数の進学校様。校舎と校舎を繋ぐ通路の壁はガラス張りなっていて、教室のある校舎とは別に建物がいくつかある。もはや高校ではないでしょこれ。


 とりあえず、学校の案内図を見て事務室まで行き、事務の方に迷路のような校舎を案内され、俺のクラスの担任のいる職員室まで連れて行ってもらった。

 この職員室を覚えるまでに学校生活終わる自信あるぞ、絶対!


「灰田くんの担任の先生は黒崎先生と言います。多分今日はジャージ姿だったと思うので、その人に声をかけてください」


「わかりました。ありがとうございます」

 

 事務の方にお礼を言い、職員室のドアをノックした。


「失礼します。黒崎先生はいますか?」


 職員室に入ると、確かにジャージ姿の綺麗な女性の先生が待っていた。


「おおっ!君が噂の転入生だね。私は黒崎静香だ。担当科目は家庭科。これからよろしくな」


 噂ってなんだよ、今日まだ転入初日だぞ。この学校に来てまだ5分も経ってないんですけど…

 

「灰田翔です。よろしくお願いします」

 

 とりあえず、軽く自己紹介を済ませたところでHRのチャイムが鳴る。


「じゃあ、教室に行くとするか」


 教室に向かいながら、何故先生は家庭科担当なのにジャージ姿なんですか?と聞いてしまったが為に、昨晩の先生が行った合コンの愚痴を聞かされる。


「いやー昨晩、後輩の合コンに連れて行ってもらったんだがね、相手の男性は見た目より中身だ、歳は関係ないと言うから期待していたんだが、フタを開けてみたら、可愛い後輩や胸の大きい歳下の女の子ばっかり構ってな…所詮、三十路の胸なしの私は賞味期限切れてますよ。男はボインで歳下の可愛い…グスッ…バーカバーカ!」


 わかった!わかったからここで泣かないで!

 先生には先生なりの苦労があるだなと内心同情しつつ、俺のクラスである2年14組の教室に着いた。

 14組ってどんだけあるんだよとも思いつつ黒崎先生の後に教室に入った。


 教室に着くと、誰この人とか転校生?とかざわめきが聞こえてくる。

 さすがに何回も転校してると、このイベントには慣れたもので、今名乗りますよって感じになる。

 いつものように黒板に名前を書き、名前を言うその時だった。


「クマ?」


 1人の男子生徒が、ガタッ!と急に立ち上がり、その一言が教室のざわついた空気を消した。


「俺だよ、啓介だよ。久しぶりだな!」


 このイベントは、全くと言っていいほど想像していなかった。

 小さい頃の俺の唯一の親友、橙山啓介がそこにいた。


「えっ…嘘! クマくん⁉︎ なんでいるの⁉︎」

 

 啓介の言葉で俺に気づいた女子がいた。しかし、クラスの全員に注目され、急に顔を赤くし、そっぽを向いてしまった。


「なんだ、お前もいたのかよ…」


 ショートヘアで見るからに元気っ子って感じのこいつは、桜井ゆめ。小さい頃に俺と啓介と一緒に遊んでいた女の子。

 てかバカっぽいのによく進学校に入れたなと、そっちの意味で驚いた。


「クマ、こっち見てみ」


 と左の方を指差す啓介。その差す方を見るとこっちをじーっと見ている女子がいる。


「ロボ子…」


 白羽透華。綺麗な長い銀髪の美少女。ただ、口数が少なく、無表情なのでロボ子とあだ名が付いていた。


「全員いんのかよ…」


  4人で遊んだ頃の、今までの人生で本当に楽しかった時の思い出が一瞬にして蘇ってくる。


 体の内側から込み上げてくる熱い何かを抑えつつ、俺は自己紹介を終わらせた。


読んで頂きありがとうございました(^O^)

次回の更新はまだ未定ですが、2週後までにはUPしたいと思っています。UPの目処がつきましたら1の後書きにてお伝え出来ればと思います(^ ^)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ