第1試験 異世界人の転入生。
薗澤 未来と申します。
これで2作目となる"夢試験''です!!
少し、血などの表現が入りますので、苦手な方は見ないのをオススメします。
これからもどんどん投稿していくので、よろしくお願いします!
夢試験とは…普通の高校や、大学、そうゆう試験とはまた別の試験がある。合格者は皆、"ドリームプロテクト"夢の保護勇者となり、不合格者は皆、"ドスグロテクト"夢の廃人としてさ迷い続ける事になる。子供に与えられた運命。
最大の戦いの幕が今、開かれる。
青い空、白い雲、輝く太陽。さえずりを交わしながら飛んでゆく小鳥達。
制服を来て学校へと歩いてゆく子供達。
知る人もいれば知らない人もいる。
夢の丘中略して"夢中"に通う生徒の多くは皆、"ドリームプロテクト"なのだ。
その夢中はいつも平和に過ごしてきたのに、ある出来事で、変わってしまう。
とある教室、二の四は、いつも通り朝の会を終えるはずだった。梅雨のある日。あそこから出来事が狂い始めた。
「今日は転入生を紹介するぞー。おい。入ってきていいぞ。」
二の四の担任"佐藤優"先生は今日も熱血オーラを出して転入生を紹介する。
「さぁ。自己紹介してくれ。」
結んでも腰に届くか届かない位の髪の長さで、とても綺麗な金髪であった。外国の人??青の瞳がとても輝いている。
「初めまして。姫野 未来です。生まれつきの金髪でよく外国人と見間違えられますが、ちゃんとした日本人なので、これからよろしくお願いします。」
礼儀正しく挨拶した未来。するといきなり ガタッという音がした。音がした方を見ると人…"未来野 夢夏"が窓を見つめ立っていた。
「こら。未来野。今姫野が自己紹介してるからちゃんと…ん?これは…今すぐ保健室の先生を呼びに…いや、未来野、お前にお願いしよう。ドリームプロテクト。」
先生がそういう前には夢夏の姿が変わっていた。青いアラビアン風の服に、両手には数珠を備えている。
「はい。先生。そのまま進めてて下さい。すぐに保護してきます。あと、姫野…未来さんでしたっけ?貴方もなるんでしょ?」
未来に向けてそう尋ねる夢夏。窓の外を数分間見ていた未来は、急に焦り出した顔になり、悲しい表情もする。
「お姉…様…!?先生!!私も未来野さんと一緒に行って参ります!!」
慌てている未来は急に姿を変化させる。まるでお姫様の様な姿をしている。
「やっぱり。じゃあ、ちょっくら行ってきます!!」
窓から飛び出す夢夏と未来。窓の外にあったものは黒い人影…ドスグロテクトと思われる人物が一人いた。その人の姿もお姫様らしい要素があった。それを見た未来は深刻そうな表情をして、
「やっぱりお姉様…」
と、呟いた。
「ミラクル…こんな所にまで逃げてたのね??二年間も探したのよ?異世界まで来ちゃって…早く家に帰りましょ?あの方達も、ミラクルの帰りを待っているわ。」
手を合わせてニッコリと笑顔を見せる未来の姉らしき人は不思議なワードをいくつも出した。異世界。ミラクル。逃げた。二年間も。
それを聞いた夢夏は未来の顔を見た。
夢夏の顔を見て仕方ない、と諦めたようにため息をつき、こういった。
「そうです。私は、このお姉様の言う通り、異世界から逃げてきたのです。それと私達の格好を見て大体は察してられる様ですが、異世界から来た、第2プリンセスなのです。」
夢夏は口を開け数分間ポカンとしたままだった。しかし数分後頭を振り、顔を叩き、気持ちを入れ替えた模様の夢夏。
「なるほど、分かった!ありがとう。だけど、とにかくまずこのお姉さんをどうにかしないとね??」
よく見ると未来の姉らしき人は、ハーフエルフであった。それに気付き未来の方も見ると、未来もハーフエルフであった。
「でもやっぱりその前に、詳しく話を聞かせてもらおうか?何も知らないまま保護するのもあれなもんですから…」
頭をかき、疲れたような感じで言う夢夏。
「はいはい。了解しました。何から話せばいいー?」
と、未来の姉らしき人がそう言った。
まだ残酷なやつは入ってませんが、後になると入って来ます。ここまで読んで下さった方はありがとうございます!!