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始まりの朝 2

「翔太君、美咲さんあなた方のステータスは凄すぎます。翔太君と美咲さんであれば、きっと金星人に勝つことが出来るでしょう。ご健闘をお祈りしております。」


「はい、行ってまります」


代表の話によると、この世界の住人の平均のステータスは10~20

ぐらいだそうだ。つまり、俺たちは普通の人の20倍ぐらいのステータスを持っていることになる。


代表の部屋を出るとメイドの青木さんが待っていた。


「翔太様、美咲様。これから戦場の方に向かっていただいます。どうぞ、こちらへ」


青木さんに案内され、向かった先にはヘリコプターがとまっていた。


「中に入り、お座り下さい」


青木さんは慣れた手つきでドアを開け、俺たちをエスコートしてくれた。まるで、大金持ちになった気分だ。


ヘリコプターの中には誰もいなく広々としていた。俺たちの不思議そうな表情を読み取ったのか、青木さんはこのヘリコプターは俺と美咲の専用機だと教えてくれた。


ここで、俺はふと気が付いた、運転席に誰もいないことに。すると、いつの間にかに戦闘服に着替えた青木さんが運転席に乗り込んできた。


「あ、青木さんが操縦すんですか!?」


「はい、このご時世メイドたるもの、戦闘機、戦艦、戦車など多種多様な乗り物を運転することが出来て初めて一人前と認められるのです。だから、私もヘリコプターを運転するぐらい朝飯前です」


「そうだったんですか、驚きました」


隣をみると、美咲も驚いた顔をしている。


「では、出発いたします」


ブルブルと豪快な音をたて、ヘリコプターは離陸する。数秒で空高く舞い上がり、徐々に加速していく。窓の外を見てみると、横には雲が見え、下には山々が見えた。

俺たちがもといた世界にもヘリコプターはあったが、俺は生まれてから一度もヘリコプターに乗ったことがなかった。生まれて初めてのヘリコプターの旅に少し緊張していたが、過ぎ去って行く景色を見てるうちに緊張はなくなっていた。 


「そろそろ、到着いたしますので、シートベルトがきちんと閉まっているがどうかご確認下さい」


初めてのヘリコプターの旅は以外と早く終わってしまったのだった。無事に着地に成功し、俺たちは目的地についた。乗る時と同じように青木さんがドアを開け、降ろしてくれた。


「お疲れ様でした、翔太様、美咲様」


「青木さんもおつかれ」


「運転上手でしたよ」


「ありがとうございます」


俺たちがこんな会話をしていると、一人の男がこちらへとやって来た。年齢は20代後半ぐらいだろうか、若々しく元気な雰囲気を醸し出している。その男はピッシと敬礼しこう名乗った。


「本官は地球防衛軍団少佐 千葉龍之介ちばりゅうのすけと申します。代表からあなた方ふたりの面倒をみるようにいわれております。これからよろしくお願いします」


「こちらこそ、よろしくお願いします!」


「これから、本部の方へ向かいますので付いて来て」


辺りを見渡すと軍人らしき人たちがたくさんいて、ここは戦場だと実感する。美咲も同じことを思っていたらしく、緊張した顔をしていた。ふと、美咲と目があったので大丈夫だ俺たちならきっと出来ると小声で励ました。美咲はうんと頷き、そうだよね、私たちならきっと出来ると自信を持った声で答えた。


そうこうしているうちに、本部についたようだ。そこには強そうな男たちが沢山集まっていた。


「みんな、お待たせー、新入りを紹介する」


おぉー、待ってましたー、どこからかそんな掛け声があがる。


「翔太君、美咲さん挨拶を」


千葉少佐に促され、集まっている軍人の皆さんの前で挨拶する。


「皆さん始めまして、岡野翔太と申します。皆さんの役に立てるよう精一杯頑張ります。これからよろしくお願いします!」


「私は岡野美咲といいます。新入りなので至らない点ばかりですが、これから頑張っていこうと思います。よろしくお願いします」


パチパチと俺たちに拍手が送られる。


「それでは、解散!」


千葉少佐のかけ声と共に軍人たちは本部から出て行く。


「千葉少佐、今の方々は?」


「今のは僕の隊員たちだよ、みんないい奴らだから怖がらないであげてね。それから、君たちも僕の隊員になってもらうからよろしくね」


急に話し方がフランクになったと思っていると


「あー、言い忘れてたけど任務や戦闘中以外はこんな感じで会話していいから気楽にね。最初の挨拶は社交辞令みたいものだから気にしないで」


「そうなんですか、もっと厳しい所だと思っていました」


「私もです。この感じだったらやっていけそうです」


「それは良かった。まぁ、地球防衛軍団といっても義勇軍みたいなものだし、正式な軍隊ってわけじゃないからね。そう難しく考えることはなかったのに」


「話し戻しますけど、千葉少佐の軍隊ってどのぐらいいるんですか?」


「さっきいたので全員だよ、僕を含めて500人ぴったり。そうそう、翔太君と美咲さんの階級は上等兵扱いになっているから頑張って」


「戦果を上げると昇級するんですか?」


「それはもちろんだよ。戦果を上げて功績を積み重ねていけば昇級していくし、逆にずっと戦果を上げらけないと降格することだってありえる。それは君たち次第だけどね」


「わかりました、頑張ります」


「どうせなら、昇れるところまで昇らないとね。いっしょに頑張ろう、お兄ちゃん」


「そうだな、美咲」


千葉少佐は俺たちの会話を楽しそうに聞いていたが、チラリと腕時計を確認すると表情が変わった。


「さぁ時間だ、これから戦場に向かう。心の準備はいいか?これから行うのは命をかけた戦いだ。生きて帰ってくることだけを考えるだよ。では出発だ」


千葉少佐は俺たちを連れ、1台の輸送車に乗り込んだ。



これから、俺たちの初めての戦いが始まる









読んでくださった方、本当にありがとうございます。


コメント受け付けています。


アドバイスや誤字脱字がありましたらどんどん言ってください。その他、感想なども書いていただけたら嬉しいです。



不定期ですが、できるだけ更新していきたいと思います。目安は1周間で最低でも1回以上は更新したいなぁー



次回ついに戦闘場面が書けるかも!ここまで長かったー!ハーレム展開はもう少し先になりそうです、読者の方お待たせして申し訳ごさいません。もうしばらく待っていて下さい。



これからよろしくお願いします!


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