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初めての地球 3

「し、司祭さん!それはどういうことですか!?」


「本当に申し訳ごさいません。現在、異世界からこちらへの召喚は一方通行になっておりまして、翔太様と美咲様をもとの世界に戻すことは出来ないんです。しかし、翔太様と美咲様は国賓として迎えることになっておりますから、金星人との戦争に参加しなくても、地球が滅びるまで我々がお守りいたします。また、我々に出来る限りの事をさせて頂きます。」


「それはありがたいけど、結局もとの世界に帰る方法はないんだろう?」



「それなんですが全く可能性はないという事ではごさいません。」


「そ、それは本当なのか!?」


「はい、金星人たちに盗まれてしまった神器『八尺瓊勾玉やさかにのまがたま』 『八咫鏡やたのかがみ』 

草薙剣くさなぎのつるぎ』この3つの神器があれば戻れる可能性は非常に高いんですが・・・なんせ、盗まれてしまった物ですから・・・」


「よし、わかった!その3つの神器を金星人から取り戻せばいいんだな!俺は金星人との戦争に参加するぜ!とにかく、行動しないことにはなにも始まらないからな」


「もー、お兄ちゃんたらしかたないわねー。でも、じっとしているより行動した方がいいよね!私も金星人との戦争に参加するわ」


「あ、ありがとうごさいます!翔太様と美咲様ならそう言って下さると信じておりました。」


司祭さんはうっすら泪を浮かべながら、深々と俺たちに頭を下げた。


「では、金星人たちとの戦闘についての詳細を説明させていただだきます。」


司祭さんは俺たちに厚い紙の束を渡してきた。手に持ってみると、意外に重くて少し驚いた。


「これは?」


「それは、これまで行われてた金星人との戦闘についての報告書です。現時点での最新のものになります。」


俺はペラペラと紙をめくって中を確認した。そこでわかったのが

たくさんの戦闘が今までに行われてきた事と、そのなかで1つも勝利していない事だ。


「ご覧になってわかる通り、我々地球側は1回も金星人たちに勝利をしておりません。さらに、この地図をご覧下さい。」


その地図を見た俺たちは目が点になった。


「なんだ、こ、これは・・・」

「えっ、な、なにこれ・・・」


俺たちが目にした地図は7割の部分が真っ赤に染まっていた。それはまるで血の海だった。

ーーー地獄絵図。


「赤く塗られいる部分は金星人たちに侵略されてしまった場所で、青色の部分はまだ金星人たちに侵略されていない海、緑色の部分は同じくまだ金星人たちに侵略されていない陸地です。」


残り3割のうち、約2割は海で約1割が陸地だった。


「今わたくし達かいる場所はここになります。」


そう言って、小さな島国を指差した。そこは金星人たちに侵略されている場所といない場所の境界線の近くだった。


「これは本当に危機的状況なんですね」


「お分かりいただけましたか。現在もここの近くで戦闘が行われています。翔太様と美咲様には明日から戦闘に参加していただければと思います。」


「了解です。」


「わかりました。」



俺と美咲は司祭さんの言葉に迷いなく同意した。


その後も司祭さんから地球の事や金星人の事について、いろいろと話しを聞いた。司祭さんによると、金星人たちの数は約1万人だそうだ。人数は多くないが、その全員がパワードスーツである『アイギス』と呼ばれるものに乗っている。その『アイギス』は強力な防御力と攻撃力を誇っており、地球の兵器では倒す事は難しいそうだ。厄介なことにその『アイギス』は自己修復機能をもっており、破壊したとしても修復させてしまうそうだ。


気が付くと、かなりの時間が経過していた。横を見ると美咲がふぁ~と眠そうに欠伸をしていた。


「もう、遅いですから、そろそろお休み下さいませ。続きは明日にいたしましょう。それでは、個室まで案内致します。」


俺たちは司祭さんの案内され個室へと向かった。


「ここでございます。日用品などは一式各部屋に置いてありますが、他にもなにかあれば遠慮なくおっしゃって下さい。お休みなさいませ、翔太様、美咲様。」


「おやすみなさい、司祭さん。」


「おやすみなさい」


ちなみに、俺と美咲の部屋は別々でしかも。一流ホテルのような豪華な部屋だった。


「おやすみ、お兄ちゃん」


「おう、おやすみ、美咲」


俺は部屋に入り、ベッドに横になった。俺が今、横になっているベッドはアニメや漫画でしか見たことがない、天井付きのふかふかベッドである。


「(これが、国賓待遇ってやつかー、俺たちにそんなに期待されてもらっても困るんだけどなー。金星人に聞く限りでは強そうなだし、俺たちで勝てるのかなぁ・・・)」


俺はこれからの事について不安を覚えながら眠りについた。















読んでくださった方、本当にありがとうございます。


コメント受け付けています。


アドバイスや誤字脱字がありましたらどんどん言ってください。その他、感想なども書いていただけたら嬉しいです。



不定期ですが、できるだけ更新していきたいと思います。目安は1周間で最低でも1回以上は更新したいなぁー



これからよろしくお願いします!


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