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初陣を終えて 

この世界の通貨はペケという


1ペケ=10円と考えもらえるとわかりやすいだろう


つまり、100万ペケ=1000万円となる






「100万ペケも貰ってもいいんですか!?」


「もちろんだよ。そのぐらいの事を君たちは成し遂げたってことさ。だから遠慮せずに受け取ってくれ」


「では、そういうことならありがたく貰っておきます」



「うむ、俺が話したかったのはこの特別報酬の件のみだ。2人にはこれからも期待しているぞ」


「「はい!」」



こうして俺は地球で初めてのお金を稼いだのだった。この報酬は俺と美咲合わせての金額だったため、実際に俺が貰ったのは50万ペケとなる。



「翔太君、美咲さんどうだった??」



司令室を出ると、外で待ってくれていた千葉少佐が好奇心に満ちた少年のような顔をして、こちらへと近づいて来た。


「えーっと、今回の任務で俺たちに特別報酬が出たそうなので貰ってきました」


「まぁ、予想通りだね。ちなみにいくら貰ったのか教えてくれるかな?」


「俺と美咲合わせて100万ペケですけど」

  

「な、な、なんだってぇ!100万ペケもだと!!」


「そうなんですよ。俺も驚いているんですけど、やっぱり多いですよね」


「上等兵が貰う特別報酬としては破格だぞ。普通の100倍ぐらいだよ。まぁ、上等兵が特別報酬を貰うこと事態すごいことなんだけど。将軍クラスなら話しは別だが、しかも初陣でその金額をもらったのは翔太君と美咲さんが初めてだろう。ちなみに、僕の年収より高い額だよ」


「やっぱり、そうだったんですね。私も貰いすぎだと思ったんですけど、田之上司令に遠慮せずに受け取ってほしいと言われたので全額受け取ってしまいました」


「特別報酬はその人がした成果を評価するものだから遠慮せずに受け取ってくれて構わないんだけど、そのせいで翔太君と美咲さんはより目立ってしまったから気をつけたほうがいいよ。ここだけの話し、多くの人たちは翔太君と美咲さんを好意的に思っているけど、中にはそう思っていない人たちもいるから」


「はい、気をつけます」


「きな臭い話しはこのくらいにして気分転換に散歩しようか」


俺たちは千葉少佐ともに基地のまわりを散策することにした。この基地、地球防衛軍 日本第7基地の周りには基地を囲むようのにしてケヤキ並木の遊歩道があった。俺は今、その遊歩道を歩き感動しいる。それは春の暖かい日射しにケヤキの木々の若葉の隙間からの木漏れ日。そして心地よい微風が吹いているというまるで絵に描いたような景色だったからだ。




「ふぅーー、超気持ちいい!」


俺は思わずそうつぶやいた。


「うん、これはすごいね!お兄ちゃん!」



美咲もこの素晴らしい風景に気持ち良さそうにしていた。そんな俺たちの様子を千葉少佐は楽しそうに眺めていた。



しばらく歩いていると露店や屋台が道の両脇に並んでいる場所にやって来た。人もたくさんいてにぎやかだ。あたりを見回していると、屋台のおっちゃんが話しかけてきた。



「へい、いらっしゃい!いらっしゃい!ちょっと待ってそのお兄さん、イカ焼きをおとついかが?」



「・・・・・・」



俺は周りを見るが、おっさんは俺のことをみている。しかもそのおっさんは不適な笑みを浮かべている


「(やっぱ、俺に言ってたのかー。なんか、おっさんヤバそうな人だけど、売っているイカ焼きはおいしそうなんだよなー。ここはスルーするべきか、買うべきなのか迷うなー)」



「・・・1本下さい」



「へい、お待ち!30ペケでありやす」



俺は30ペケぴったりおっさんに渡した


「毎度ありー!」


お金を渡したら俺はそそくさとその屋台から離れ、美咲と千葉少佐の所に戻った



「お!早速買ってるね、翔太君」


「全くお兄ちゃんは食いしん坊なんだから」


「いーや、つおいしそうだったからついつい買っちゃった。では、いただきます」


俺はイカ焼きを一口かぶりついた。


「うんめぇー!」  


俺の思った通り味は抜群だった。


「お兄ちゃん、一口ちょうだい」


美咲にもイカ焼きを食べさせると


「おいしいー!今まで食べたイカ焼きの中で一番かも」 


美咲も大絶賛の1品だった


「翔太君、美咲さん、ここには他にも美味しいものが沢山あるからいろいろと食べてきなよ。僕は仕事があるから一度基地の方に戻るけど」


「そんなんですか、それは残念です」


「いいよ、僕は何回も来たことあるし、それに兄妹水入らずで過ごす時間も大切だからね。帰り道はわかってると思うけど今歩いて来た道を戻るだけだから。じゃあ、ゆっくり楽しんでね」



千葉少佐が帰ってしまったので、久しぶりに俺と美咲の2人で過ごす時間となった。



「お兄ちゃん、。この屋台のりんご飴おいしそうだから買ってみようよ」


「よっしゃー、今日は食べまくるぞー」




俺たちはどのぐらい屋台を回っのかもう覚えていない。とりあえず、たくさん回ったことだけは事実である。屋台の食べものはどれもおいしそうで、野菜からスイーツまであらゆるものが売られていて、食べ過ぎてしまった。お腹もいっぱいになったところでこれから帰るところだが、その前に御手洗いに寄ったのだった。今、俺は美咲を待っているところだ。


10分後・・・


「(うーん、美咲遅いなぁ。まぁ女性は時間がかかるものだし、気長に待とう)」


10分後・・・



「(しかし、本当に遅いなぁー、なんかあったんじゃないかな?少し様子を見てみようか)」



俺は女性トイレの前まで来て、立ち止まった。


「(あーー、様子を見てみようって言ったって、俺にはどうしもねぇじゃん。まさか、入るわけには行かないし・・・。そうだ!!女の人に頼んで見てきてもらえばいい)」


俺は勇気を振り絞って、親切そうなおばちゃんに声をかけた



「す、すいません。悪いんですけどトイレの中に妹がいるか見てきてもらえますか?黒髪黒目で16歳の女の子なんですが」



おばちゃんは快く引き受けてくれた。俺の思った通り、親切だった



数分後、おばちゃんが戻って来てくれたが、美咲のような外見の人はいなかったといいう。俺はおばちゃんにお礼いい、すぐに走りだした。



おばちゃんの返答は俺にとって最悪なものだった。なぜなら美咲が居なくなったということだからだ。理由として考えられるのは3つ。1つ目はなんらかの事情により、美咲は1人で行動しなくてはいけなくなった。2つ目は美咲の意志により俺を置いて思う気ままに1人で散歩に出かけたか、基地へ帰った。3つ目はなにものかによってどこかへ連れ去られた。


1つ目と2つ目はほぼありえないだろう。なぜなら、美咲が無断でしかも、勝手に予定を変更することはまずないからだ。ということで残るのは3つ目が最有力候補となる



俺は美咲が連れ去られたかもしれないという不安に押しつぶされそうになりながら無我夢中に走った

















読んでくださった方、本当にありがとうございます。



美咲はどこにいってしまったのか?翔太はどうするのか?次回をお楽しみに!


コメント受け付けています。


アドバイスや誤字脱字がありましたらどんどん言ってください。その他、感想なども書いていただけたら嬉しいです。



不定期ですが、できるだけ更新していきたいと思います。目安は1周間で最低でも1回以上は更新したいなぁー



これからよろしくお願いします!


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