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初陣 2


「大丈夫かい?翔太君、美咲さん?」


「はい。大丈夫です!というか全然余裕です。」


「私も大丈夫です!」


「そっか、じゃあペース上げるけど問題ないね」


今、俺たちは山の中を走りって移動している。なぜこんなことをしているのかというと、俺たち第四班は敵の側面からの攻撃を担当することになったため、攻撃出来る位置まで移動する必要があったからだ。


「(だいぶペース速いけど、全然平気だよなぁ。やっぱり、俺と美咲はこの世界では凄いステータスを持って

いるってことかぁ)」


地球に来てから今日まであまり激しい運動をしなかったため、元の世界にいたころとの違いが理解できなかったが、今俺はそれを実感している。なにせ、かなり重い装備を身に付けているのにもかかわらず、目に見えている山の中の木々や草花の景色がとぶように流れていくぐらいの速さで走っているのだから。振り返って、後ろにいる美咲を見ても余裕な表情をしている。


十数分後


「はぁ、はぁ、目的地点に着いたよ」


「千葉少佐、大丈夫ですか?」


「うん、大丈夫だよ。少しとばしすぎたみたいだ。それより、翔太君と美咲さんはすごいね、流石だよ」


「いえいえ、そんなことは」


「謙遜しなくていいんだよ、二人は特別なんだから。まずはHQほんぶに連絡を入れておくか」


HQほんぶHQほんぶ第四班、目的地点に到着!」


「了解しました!敵を視認しだい、攻撃を始めて下さい!」


「了解!」


「もうすぐ敵が来るはずだから、準備して・・・」


「ドッカーン!!!」


千葉少佐の言葉を打ち消すように爆発音がした。音がした方向を見るとそこには1体の超大型ロボットが現れていた。


「なーーなんですか!あれは!?」


「あれが今回の任務ミッションの標的、『アギス』だ」


なんとなく予想はしていたが、実際に自分の目で見るとすごい迫力だ。高さは約400m 幅は約50mぐらいだろうか。兎に角、でかかった。そいつが今、俺の目の前にいる


「翔太君、美咲さん、準備はいいね?」


俺は震えそうになるのをこらえて、無言で頷く。千葉少佐は俺たち2人とも頷くのを確認して、こう叫んだ


「攻撃開始ーー!!」


千葉少佐の掛け声とともに、俺は先ほど貰ったバズーガを連射した。千葉少佐もマシンガンをぶっ放していた。ボン!という爆発して、煙が立ちこめた。煙が晴れて、視界が開けると俺は目を疑った


「なーにー!全然、効いていないだと!」


そこには全く無傷の奴の姿があった


「翔太君、全然効いてないわけではないんだ。火力が『アギス』の絶対防御パーフェクトディフェンスを下回っているから攻撃の効果がないんだ」


「(えっ!なにそれ、反則じゃね?)」


『アギス』は俺たちの攻撃はなかったように目の前通り過ぎていった


「千葉少佐!このままだと奴が行ってしまいます」


「わかってる!今度は後ろから回り込んで攻撃する」


「了解です!」


「・・・・・・」


美咲の返事がない。急いで美咲がいる方へ振り返ると、美咲は木の枝をペン代わりにして、地面に数式を書いていた


「美咲?何してるんだ??」


「・・・・・・ふぅー、やっと終わったわ!今、どうやれば『アギス』を倒せるか計算したんだけど。この方法なら、きっと倒せる」


俺は美咲が作戦をきき、すぐに行動に移した



今、俺たちは『アギス』の後方300mの所にいる。前方では軍団の隊員たちが戦っている。そして、目の前にはたくさんの弾薬がある。


「美咲準備はいいか?」


俺の問いに対し無言で頷く


ふぅーー。俺は一度深呼吸をした。美咲が考えた作戦はタイミングが大切だ。少しでも間違えば、最悪死ぬかもしれない。けど、やるしかない。俺はパチンと自分の頬を叩き気合いを入れる。 最後にもう一度美咲とアイコンタクトを取り、準備完了だ


「いくぞ!3、2、1『空間移動テレポート』」「『地獄炎ヘルファイヤ』」


俺の声に合わせて美咲も魔法を放つ。俺が『空間移動テレポート』させたのは大量の弾薬。美咲が放った魔法は帝級の火魔法『地獄炎ヘルファイヤ』摂氏5000度の灼熱の炎。この魔法の射程距離は300mである。『アギス』の背後には俺が飛ばした大量の弾薬、そこに美咲が炎を出現させた。するとどうなるか?答えは決まっている、火薬に炎が引火して大爆発が起きるのである。



ド、ド、ドドドドドドドッカーーーーーーン!!!


地震かと思うくらい爆発で地面が揺れている。そこで、すかさず俺は美咲の手を握り『空間移動テレポート』を使かった。美咲と共に移動した先は『アギス』の頭部の上。


「あっぢぃー!」


美咲が放った『地獄炎ヘルファイヤ』の影響である。暑さを堪えて、ここでもさらに『空間移動テレポート』を使う、俺と美咲と『アギス』本体を1000m上空に移動させる。これを4回くり返し、今度は俺たちだけ500m地上の方へ移動した。そのタイミングで美咲は王級火魔法『業火爆裂エクスプロージョン』を発動する。


この魔法は『地獄炎ヘルファイヤ』には劣るが摂氏3000度もの業火を出すことが出来る魔法だ。美咲が魔法を発動した瞬間、俺も『空間移動テレポート』を使った。今回は俺と美咲を1000m地上に向けて移動した。さらに同じことをもう一度。俺たちと『アギス』との距離は約2500mある。この時、美咲の放った『業火爆裂エクスプロージョン』が『アギス』に当たった。



ゴ、ゴゥ、ゴゥゴゥゴゥーーーードゥンーーー!!!



その瞬間、先ほどの爆発より、もっと激しい大爆発が起きた。空気中にある水素が炎により酸素と結合し、水に変わる。その水は炎により水蒸気に変えられる。こうして、水蒸気が溜まっていき、『アギス』と『業火爆裂クスプロージョン』がぶつかるとう衝撃により水蒸気爆発を起こしたためである


さすがの『アギス』でも、立て続けに2回も大爆発を至近距離で当てられたら耐えられるはずもなく、上空で大破した。俺たちは地上へ自由落下しながら大破する『アギス』を見ていたが、破片が降ってくるのが見えたので、あわてて地上へと『空間移動テレポート』した。


無事に地上へと帰ってきた俺たちを出迎えてくれたのは軍団の隊員たちと千葉少佐だった


「翔太君、美咲さんお疲れ様。本当によくやってくれた!ありがとう!」


パチパチと軍団のみんなから拍手が送られる。


「いやいや、皆さんの協力のおかげですよ。」


「そうです。皆さんの協力がなければこの作戦は成功しませんでした。」


「じゃあ、この勝利は僕たち全員の勝利ということで、みんなお疲れー!そして、勝ったぞー!」


やったーー!いぇーー!、やっふーー!みんな、歓喜のあまり叫びながら喜ろんでいた。



























読んでくださった方、本当にありがとうございます。


コメント受け付けています。


アドバイスや誤字脱字がありましたらどんどん言ってください。その他、感想なども書いていただけたら嬉しいです。



不定期ですが、できるだけ更新していきたいと思います。目安は1周間で最低でも1回以上は更新したいなぁー


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