初陣 1
輸送車の中には運転手と千葉少佐と美咲と俺の4人だけだった。やはり、特別待遇である。俺はガタガタと揺れる輸送車の中で集中を高めるため目を閉じてこれから起こるであろう出来事をイメージしていた。すると、急に揺れを感じなくなった。どうしたのかと思って目を開けると、どうやら戦場に着いたらしい。
「翔太君、美咲さん着いたよ、心の準備はいいかな?」
「「はい!」」
「いい返事だ。降りるから付いて来て」
俺たちは千葉少佐と供に戦場への第1歩を踏み出した。目の前にはたくさんの戦車や装甲車があり、食料や武器なども数多く積まれていた。
しばらくすると、次々と輸送車が到着して来た。中から出てきた者たちはみんな真剣な顔をしている。その人々は千葉少佐の部下らしく、到着した者から千葉少佐に報告していた。
「全員そろったな。ではこれから定例会を始める。今回は助っ人として、岡野翔太上等兵と岡野美咲上等兵が我が隊に加わることになった。そこで、俺と岡野翔太上等兵と岡野美咲上等兵でスリーマンセルを組み第4班として行動することにした。各隊の編成の変更はなし、いつも通りに第1小隊から第18小隊で陣形を作り、第1班から第3班は援護や補給をしてくれ。攻撃開始は1000(ひとまるまるまる)だ。それまでに各自準備してくれ。話しは以上、解散!」
隊員たちがいっせいに敬礼をする。俺たちもあわてて、見よう見まねで敬礼をした。隊員は敬礼が終わるとそれぞれがいろいろな方向へ散らばっていった。
「翔太君、美咲さんは今から武器の使い方を教えるからここに残って、すぐに持ってくるから」
千葉少佐は言った通り、すぐに武器を取ってきてくれた。
「えーと、これから銃器の説明をするね。とりあえず、種類の説明をするから気に入ったものを探してみて」
千葉少佐はたくさんの武器を1つ1つ説明してくれた。
ハンドガン
最も小型のウェポンであり、メインウェポンからの切替えや、照準、リロードなどのあらゆる行動が最も素早くできのるが特長
射程距離 200m以下
ショットガン
ある程度の連射能力と狙撃能力、パワーを持っているのが特徴。ハンドガンより1発1発の威力が高い
射程距離 約200m
マシンガン
連射速度に特化したウェポン。命中精度、弾1発の威力も下がるが、そのかわり、 広範囲に 断続的に発射することで弾幕を張ることができる
射程距離 約300m
アサルトライフル
特徴は照準速度、連射速度、命中精度、リロード性などのバランスに優れ、近距離から中距離までの銃撃戦をカバーできる万能なウェポン
射程距離 400~500m
スナイパーライフル
射程距離と弾速、精度、威力を上げたもので、相手の攻撃範囲の外から攻撃できる強みを持っているのが特徴
射程距離 1000~1300m
バズーガ
一発の威力が大きい火器。攻撃力の高さ際立つ。貫通力、衝撃力も大きいため、相手に大ダメージを与えられる
射程距離 400~500m
レールガン
電磁力を使用することにより 、スナイパーライフルを上回る射程と弾速、威力を持つのが特徴。遠距離狙撃専用の武器。バズーガに負けないとても高い攻撃力を持つ
射程距離 2000m以上
「他にもいろいろな武器があるけど、メインになる主な銃器はこんな感じだけど、何か気に入ったものはあった?」
「俺はレールガンが気になるけど、使うとしたらバズーガとショットガンかなあ~」
「私はハンドガンだけで」
「翔太君はバズーガとショットガン。美咲さんはハンドガンね。じゃあ、使い方を説明するね」
俺たちは広い空き地に移動し、それぞれの銃器の使い方を習った。一通り使い方の説明が終わった時には戦闘開始時間まで少ししか時間がなくなっていた。
「集合時間までもうすぐだから遅れないようにね。僕は先に行ってるから」
「はい、ありがとうごさいました」
千葉少佐はそう言い残し、去って行った
「美咲、この戦い絶対に勝とうな」
「そうだね、お兄ちゃん。この世界にはいい人多いし、私たちが希望のようだからみんなのためにも勝たないとね」
「それに、俺たちが元の世界に帰るためにもな」
「そろそろ時間だね、行こうか、お兄ちゃん」
「おう!」
俺たちはこの戦闘に絶対に勝つと誓い合い集合場所に向かった。集合場所に着くと、もうすでにたくさんの隊員たちが来ていた。
「よし、時間だ!これより、戦闘を開始する。全隊突撃ーー!!」
「「「おぉぉーーーー!!!!」」」
ついに、俺たちの初陣が始まった。
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不定期ですが、できるだけ更新していきたいと思います。目安は1周間で最低でも1回以上は更新したいなぁー
いよいよ戦闘が始まりました。次回は翔太と美咲が金星人たちと戦います、お楽しみに!
これからもよろしくお願いします!