開幕1
自信ナシ・・・ 楽しめたら幸いです。
感想よろしくお願いします。
1、 開幕【showtime】
ラグナロク暦1000年
4月5日、午前10時28分
一人の青年と一人の少女が春の風と共にアスファルトの道を歩いていた青年が
「美桜ここが俺たちの通う高校だよ」優しげに囁いた。
青年といっても、今年17だが見る人によれば19にも20にも見える青年で身長は185㎝ほどで、スラっとしているが筋肉を絞っているという感じの体つきで、淡い茶の髪色に優しげな顔だがどこか無表情を思わせる顔つきになっている。
『そうですね、兄さん』どうやら二人は兄妹なようだ。
少女…美桜は身長は168㎝ほど、少女・・・美桜は、幼いという体つきではなく胸の膨らみや、手足や腰のキュッとしているところから今年16歳にも関わらず大人の女性の体つきのそれになっていた。
体は兄と同じようにスラっとしているが兄とちがい背中までとどく黒髪に誰見てもかわいいと思えざる顔に一般的に美少女の顔に優しげな、愛おしそうな表情で兄に答えた。
「そういえば、兄さんちょっと質問してもよろしいですか?」美桜がおずおおずといった感じでた
「どうしたの?美桜?」 兄・・・蒼は本当に優しげな顔で尋ねてきた。
「あの・・その首に付いているネックレスは、もしかして私が昨日作った物ですか?」
あぁこれかあ、ちらりと目線を首に向けた。
美桜の言ったとおり首には十字架の純銀のネックレスが付いていた。
「そうだよ、なかなか気にいっているんだよ」 この言葉にウソはない、まあ妹には嘘はつかないけど。
このようなたわいもない会話をしながらといっても美桜は終始幸せそうな顔をしていたが。
兄妹は高校【如月高等学園】の正門についた正門には先生らしき人がいた。
人といっても髪は染めてもだせなさそうな銀髪の後ろで一本結びにしていて三角刑にとがった耳に髪にあうビジネススーツをピッチリときめていた。
その女性は、180㎝ちかい身長にでるところはでて引っ込むところはきゅっとしまている。
教師ではなくモデルと間違う人は山ほどいるという。(本人談)
20前半そうな顔には似合わない重厚なオーラをまとっていた。しかし、兄妹は知り合いらしく目があうと兄妹と先生は軽く会釈しあった。
「久しぶりね、蒼、美桜元気にしてた?」 まとっているオーラには似合わない軽い口調で兄妹に話かけてきた。
「久しぶりです、学園長。まあ僕は、相変わらずですね」と蒼
「お久しぶりですね、ミアさん。私もいつもどうりですね」と美桜
「蒼、今日は職員としてあなた達を待っていたわけじゃないからミアでいいわよ」と軽そうな口調と手をヒラヒラさせながらミアは言った。
「いえ、一応教職員の格好をしていたので、すいません」
本当に出ているオーラとあわないと思いつい苦笑いをこぼしてしまった。
「いやー、本当にあなた達兄妹が私の学園に来るとは思わなかったわ」以外そうに言った割には平然とした顔だった。
「来ると事前に連絡したじゃありませんかミアさん」 微笑みながら言った。
本当に美桜は、きちんとしているなあと思いつられて微笑んでしまった蒼だった。
「そういえば僕たちは入学できるのですか?」 半分確信しながら聞いたけど
「当たり前じゃない、あなた達の頼みだったし能力にも文句はないけど【あれ】はちょっと控えてね」
前半はいきいきしながら話していたが、後半はちょっとびくびくしながら言った。
「【あれ】にはなりませんよそのために昨日美桜にネックレスを作ってもらいました。」
首に目を向け、妹のことを想いながら言った。
「気にいっていますよ。美桜の作った物ですから」さらりと言った。
それに美桜は、「もう、兄さんたら」と照れながら答え、ミアは頭に手をあてながら「はぁ~~」とため息をついていた。
「まあ、それならいいんだけど」 半分呆れながらミアは答えた。
そこでいきなり口調を変え、「明日からはあなた方二人は私の学園の生徒です。しっかりと勉学にはげみ問題は起こさずに、以上。」
『はい』 蒼と美桜は二人そろって返事をした。
「それでは、ミアさんの顔を見れたことだし僕たちは帰ります。」
「あれ、学園中を見なくてもいいの?」 ミアは首をかしげ聞いてきた。
「あぁ、もう僕たち二人は〈見ました〉。」当然という顔で言う。
合点がいたように、「ああそうか、まあ明日からそれじゃあまた」
兄妹はそれ以上何も言わず空間転移を使い家に帰った。
こんな事でA級魔法の[空間転移]を使うかと思い苦笑いをこぼしたミアが一人ポツンと残った。
「まあ今年はラグナロクが起きてから1000年たっているし《予言》にも何かあると書いているし何も起こらないことはないだろうな。」
ひとり言のようにつぶやきミアは学園に入って行った。
この世界には今から1000年ほど前にラグナロク【神々の黄昏】があった。ラグナロク【神々の黄昏】は
この人間が住んでいた世界に聖【光】のものたちと魔【闇】のものたちが同時に世界の壁を破り現れた。
聖と魔と人間たちは何らかの取引により同じ世界に暮らす事になった。
だがなんにでも反発はつきものだ。しかし、【反発】は時と共になくなっていった。
これだけのことをわずか10年で行った同時の王達の力量は計りしれない。
この10年間をラグナロクといい、聖と魔と人はこれを境に、ラグナロク暦とつけた。この【ラグナロク】は聖と魔と人の共生の証といえる。