表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したらジャングル最速でした  作者: あかさたなっちゃん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/5

4 弱肉強食の世界

桜が先始めましたね〜。

お花見にいって、ベビーカステラが食べたいなぁ…。

何とか生き延びることが出来た。

密猟者のところから、どうにか拠点まで帰ってこれた。



『ハァ、ハァ、ハァ……』

俺は息も絶え絶えで苦しいが、助かったという高揚感もあり、心拍数が上昇しているのが分かる。


ウィンは前脚から血を流しているが、命には問題なさそうだ。


良かった……。


咥えていたウィンをそっと横たえるように降ろすと、母が俺を叱りつけた。


『バズ!逃げなさいって言ったでしょっ!!』


『ごめんなさい…。それでも母さんに死んで欲しくなかったんだ』


はぁ、と短くサラが息を吐く。

母のお叱りは幾らでも後で聞こう。今はウィンだ。


『それより、ウィン。足の具合はどうだ?』

いつも元気がある兄がグッタリしている様子に、俺は居てもたってもいられず、周りをグルグルと回る。


銃弾が右脚の付け根をかすったように、筋状に傷が出来ている。出血はだいぶ止まってきたようだ。

出来れば、綺麗な流水で傷口を洗って、包帯を巻いてあげたいが……。


『足が熱い…。力が入らないや…』


『俺がさわってるの分かるか?』


傷口より下の部分にそっと俺の前脚をおくと、ウィンはフルフルと弱々しく首をふる。


傷口はそこまで深くない様子だから、神経損傷まではいってないと思うが、もしかしたら、麻酔銃だったのかもしれない。


しばらく様子をみるしかないな…。


母がピクっと何かに反応し、辺りを警戒し始めた。

俺もウィンから視線をあげて周囲を伺う。


『おやおや、血の匂いに誘われて来てみれば、サラ殿ではないですか?』


ジャングルの厄介者、3頭のハイエナが俺達の周りを囲んでいた。強いライオンにはペコペコするが、それ以外では、相手の獲物を横取りする卑怯な奴らだ。


『……なんの用かしら?』

嫌悪感と警戒が籠もった声で、母が応える。


『俺達、いつも腹ペコでさ〜。血の匂いがすると誘われちゃうわけよ』

『そうそう!旨そうな匂い!最高』

『御馳走の匂いがこの辺りからプンプンするだよね〜』


ニヤニヤと、笑っているのが癪に障る感じで、いけ好かない。


『何もないわよ。帰って!』

母が威嚇するように言い放つが、奴らはニヤニヤしながら俺達の周りをウロウロと徘徊する。


『サラさんよ〜。俺たちも手ぶらじゃ帰れないんだよね〜』

『このままじゃ帰れないんだよなぁ〜』

『帰れない、帰れない』


チラチラと、怪我をしておるウィンを、盗み見ているのがあからさまに分かる。


どこのチンピラだっ!って思うが、ここは弱肉強食の世界だ。

いつもなら強気でいけるが、今は手負いのウィンがいる。弱いものは喰われるのだ。


どうする?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ