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宇宙人に恋してる  作者: 02369385


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2/7

政府の掲げているムーンショット目標によると、2050年までに人がAIアバターを遠隔で使い外出出来るようにするらしいです

続きを読んで下さってありがとうございます。





そのイケメン宇宙人に近くの公園で話しませんか?

と誘われた。

ナンパなのか分からないが、まあいいかと思って誘いに乗った。


普段なら行かなかっただろう。

しかし、始祖様を推しに推し、人事を尽くして尽くして尽くして天命を待っていた。

で、手に届かないと分かってしまったタイミング。

やけくそになっていたんだと思う。

人生どうせひまつぶしだ。

リアルで人と話すのも一興だろう。


公園のベンチに間を開けて2人で座る。


今時ほとんどの人がAIの端末を持っている。

昔でいうと超高性能スマホみたいなものだ。

スマホのような機能ももちろんあるが、

本体AIと繋がっており、緊急時前後の情報を得て周辺の防犯AIと連携し、自動で通報も出来る。

その機能をオンにした。


これで私に埋め込まれたチップの反応から相手が怒鳴ったり、接触、執拗な勧誘、ストーキングなどをしたらすぐ通報される。

起こらないに越したことはないが、一興であっても安全は必要だ。


彼の名前はルイ、宇宙人で実は138才らしい。

その顔や見た目は日本人に見えるのに表情やしぐさが妙にオーバーに感じる。

これは自称宇宙人の可能性もある、話しの方向性によってはすぐ通報かもしれない。と思っていると、

彼はコンビニで何となく流れた質問をまた繰り返した。


「アリアさんは何で私が宇宙人だと分かったんですか?」


本名を言う気になれずライブで観たプレデアス星人の名前を借りて伝えてある。

私はコンビニで買ったジュースを飲みながら空を見て適当に返した。


「カンです。第六感。」


それを聞き、少し考えてから


「私もそうです。第六感で気が合うと感じました。」


ルイは同じく空を見上げ、優しく微笑みながら言っていた。


▽▲▽▲▽▲


それから私たちは連絡先を交換し、次はカフェで会うことになった。

もちろんアカウントはサブの物でいつでも停止して問題ない。

正直タイプじゃないのでイケメンじゃなかったら連絡先も交換しなかっただろう。


今は政府が言っていたムーンショット目標がほぼ完了しているので、彼がAIロボットのアバターで実は中の人は家にいる可能性もある。

もうすぐ全てのAIロボはパッと見で識別出来るよう規制が入るらしいが、まだ整ってはいない。


でも仮にロボであっても、現実で宇宙人の話しの出来るイケメンと会うのは楽しかった。

こっちにもメリットはある。

付き合う気はないが、やはり話すならイケメンがいい。



そのカフェは変わったカフェだった。

巨大な円錐の頂点を削り床に置く、上の平面にカフェがあり、中心が円状にキッチンになっている。

それらを覆うように金属の柱とガラスが繭のように広がっている。

VR空間なら普通だが、ここはリアルだ。

2007年から都心に存在しているなんて信じられない。

当時はそうとう目立っていただろう。


私とルイはノンカフェインのコーヒーを頼んだ。


今のカフェは大体年配の人ぐらいしかいないのだが、

自称138才的に人間の会話というのはカフェで行うものだと豪語している。


「あまり詳しくは話せないのですが…」


と彼は身の上話しを始めた。

要約すると、

宇宙人との交流は地球の国々が公表するより前から行われおり、自分は50年以上前から地球にいて宇宙と人間の橋渡しをしていた。

しかし2030年に宇宙人は公のものとなり、仕事を引退したらしい。


「2000年問題は何もありませんでした。」


2000年問題は多分ジョークなんだろう、彼は笑っている。

確かにルイ話しはこちらの知っている知識とも符合していた。


ふと、光が目に入って外を見る。

最近の都心は緑化が目覚ましい。

ガラス越しに太陽光が木を照らし、風にそよいでいる。

美しい。


その気はなかったのだが、何となく私も自分の話しをすることにした。

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