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EVOLVE〜エヴォルブ〜 Season8 ― あリがとうの波紋 ―小さな会社の大きなアップデート ― 日常に寄り添う設計 ―  作者: 柊梟環
EVOLVE〜エヴォルブ〜 Season8 ― あリがとうの波紋 ―小さな会社の大きなアップデート ― 日常に寄り添う設計 ―
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第8章 風のあとがき ― ぽかぽか邸の夜

仕事を終えた夜。

ぽかぽか邸のリビングには、

しゅうの料理と3人の笑い声があふれていました。

[ぽかぽか邸・リビング/夜]


テーブルの上には、しゅうが作った料理が並んでいた。

野菜のグリル、海老とブロッコリーのマリネ、

そしてなぎたまきの大好物のオムライス。


「よし、完成。

 “Ripple Project”成功記念パーティー、開催。」


「わぁ……すごい!柊。お店みたいです。」


「さすが柊先輩、手際いいですね。

 僕が切った材料、ほとんど飾りじゃないですか。」


「そんなことない。

 凪が刻んだ玉ねぎ、いい味出してる。」


「うわ、フォローが上手い……!」


3人の笑い声が広がる。

ワイングラスの中で泡が静かに弾けた。


「凪、本当によく頑張ったな。」


「ありがとうございます。

 でも、環さんのデザインと柊先輩の助言がなかったら、

 “波紋”なんて思いつきませんでしたよ。」


「ううん。凪くんの“ありがとうを残したい”って気持ち、

 それがあったからこそですよ。」


「そうそう。

 このチームのすごいところは、“仕事が心の会話になってる”ことだ。」


「……うわ、名言出ましたね。

 記録しときます?“柊語録”ってフォルダ作って。」


環は笑いながら

「じゃあその隣に“凪くんの名言迷言フォルダ”も。」


「ちょっと待ってください、それ偏見入ってません!?」


「偏見じゃない、事実だ。」


3人は同時に笑った。

その笑い声が、まるでこの家の空気まで温めているようだった。


環はふと窓の外を見た。

夜風がカーテンを揺らし、星がひとつ瞬いている。


「……なんか、いい風ですね。」


「うん。きっと“ありがとう”の波が、どこかで届いたんだよ。」


「ですね。

 こうやって誰かの気持ちが広がって、

 それがまた誰かの“ぽかぽか”になるんでしょうね。」


「その波の最初のひとしずくを作ったのは、

 凪、おまえだよ。」


「えっ、僕ですか?」


「そうですよ。

 “人の心を支えるシステム”を作ったの、凪くんですもん。」


「……やっぱり、このチーム最強だなぁ。」


「当然だろ。

 “ぽかぽかシステムズ”だ。」


「ふふ。アークシステムズでしょ?」


「いや、“ぽかぽかシステムズ”のほうがしっくりきますね。」


3人の笑い声が、夜のリビングに柔らかく響く。

グラスの中で残った泡が、小さな光の粒になって揺れていた。


――波は静かに広がり、

  風はやさしく、この家を包んでいた。


そして、今夜もまた、

ぽかぽか邸の灯りは、あたたかく揺れ続けていた。

“ありがとう”は、風のようにどこまでも届く。

そしてその風は、今日もぽかぽか邸に吹いている。

Season8、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

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