第15話 封印開放【主律星フェニス】
「ここが大浴場、ここがお手洗い。あそこの角を右に曲がると地下温室菜園があるのだ」
ごきげんな鼻歌と共に、金のステッキをくるくる回し、ヴェールが施設を案内する。
来たときの整列などどこへやら、リメアは横に並んで歩くことを許されていた。
大きく腕を振っても、監獄長をちょっと追い越してしまっても、小言を言われることすらない。
迷路のような監獄内をまるで案内人のごとく気さくに説明を続けていたヴェールは、はたと立ち止まった。
「おおっとこれは、大変失敬。囚人に食事を出すのを忘れていた。うむ、定刻までになんとか間に合う。よし、行き先変更だ」
話しながら腕のICチップ上に投影された金の時計を確認し、十字路の角を左へと曲がる。
(リッキー、食事だって)
「ええ、リメア様、聞こえておりマス」
(ちょっと変わった人だけど、この星の人がどんなご飯を食べてるか、ちゃんと見ておこう)
「そうデスね。精霊に直談判する情報は多ければ多いほどいいデスからネ」
頭の中で会話しているうちに、食堂と銘打たれた扉の前へとたどり着く。
廊下の壁面にあった調理担当者の札掛は空席だらけで、ぽつんと埃をかぶったヴェールの名札だけが掛かっていた。
観音開きの鉄扉が開かれると、眩しいほど白いクロスのかかった長テーブルが現れる。
リメアを出迎える前から準備していたのか、テーブルの両端にはすでにナプキンが用意されていた。
「さあさあ、座って座って。腕によりをかけた料理をごちそうしようではないか。食材は庶民的なものだが、私のアレンジが光る逸品だぞ」
喋りながらヴェールは壁に埋め込まれた機械のつまみを調整し始める。
ヴン、と低い音が鳴り響き、ガラス張りのシースルーキッチン内でロボットたちが忙しなく調理を始めた。
リメアは椅子に腰掛け、改めて食堂内を見回す。
綺麗に整頓されたカトラリー、等間隔に並んだ椅子、食堂中央のシャンデリア下でくるくる回る芸術的なホログラムオブジェ。
本日開業したばかりと言われても信じてしまうほど、痛みや汚れは一切見受けられず、調度品はすべて新品だった。
これほどの規模の監獄で食堂がこんな様子なら、ヴェールが放った40数年来の初囚人という言葉が真実味を帯びてくる。
チャイムの音を合図にガラス壁の一部が開け放たれ、調理の完了を告げた。
「さ、食べてくれて構わんぞ」
ヴェールはリメアの目の前に皿を置くと、銀色の蓋を取り外す。
蒸気の中から現れた料理に、リメアは目を丸くした。
形状を一言で表すならば、大きめな携帯食。
以前食べた携帯食にあった中央の溝はなく、代わりに正方形の押し型が2列に並ぶ意匠だ。皿の淵には赤いソースが円を描いていて、金箔が散らされている。
無機質なのか豪華なのか、よくわからない料理だった。
「そんなに生ブリックが珍しいかね? 心配せずとも毒は入っていない。ほら、こうやって食べるんだ」
ヴェールはフォークとナイフで皿の上の直方体を薄く切り分け、口へと運んで見せる。
どうやらアリシアと食べた携帯食のような硬さはないらしい。
リメアも湯気の立つ携帯食もどきにフォークを突き刺し、思い切って頬張ってみた。
弾けるような甘みと旨味が、脳髄まで走り抜ける。刺激が強すぎて、一瞬視界に星がちらついた。
「ソースをつけてごらん、世界が変わるぞ」
言われるがまま、ソースを絡めて食べてみる。
今度は程よい塩辛さと、ぴりりとした辛味。
先ほど感じたはずの甘みは一切感じられない。
ソースを絡めただけでこんなに味が変わるのかなと、リメアは首を傾げた。
「ははは、気づいたか。この生ブリックに練り込んだ調味料は、口の中の水分と空気量によって味が変わるのだ。もちろんその調整は私のものだがね」
得意げに話すヴェールを横目に、もうひと口。
が、今度は舌のしびれが強くなり、苦みとエグみがあとを引いた。
「うぇぇ……」
ぶるりと身震いするとヴェールが慌てる。
「おいおい、一気に食べ過ぎだ。がっつくほど気に入ってくれたのは喜ばしいことだが。この中和剤が入った水で口をゆすぐのだ。そうすればほら、また美味しい!」
料理に添えてあったグラスの水を飲もうとすると、ツンとしたニオイが鼻につく。
急速に失われていく食欲。
「ご、ごちそうさま……」
「おや、もういいのか? そんなに空腹ではなかったか。ふむ。なにせ、私が就任してから初めての囚人だからな。気遣いが行き届いておらず、申し訳ない」
ヴェールはシュンと小さくなった。
(……この人、ちょっと変だけど、悪い人じゃないみたい)
「そのようデスね。デスが、リメア様。この監獄の食事にはお気をつけくだサイ。分析したところ、刺激物、添加物が45%以上を占めておりマス」
(うぇ……アリシアがくれた携帯食のほうが、よかったな……)
「ええ、まだアチラのほうが栄養バランス的に優れていまシタ。味はほぼ無味でしたガ――」
リッキーとこそこそ会話していると、ヴェールはまるで恥ずかしいものを隠すかのように目の前の皿を引いて、部屋の隅にあるダストシュートへ投げ込んだ。
「さて、それでは監獄の案内に移ろう。そうしよう」
ヴェールは何事もなかったかのように笑顔を取り戻し、ステッキを鳴らして部屋の外へ向かって歩き出した。
リメアも口を拭いたナプキンをテーブルに戻し、席を立つ。
食堂の入口で舞っていたヴェールにリメアが駆け寄ると、わざとらしく人差し指を立て、さも重要なことを思い出したと言わんばかりに手を叩いた。
「そうだ。そうだった。001、とっておきの名所があるのだよ、この監獄には」
ニマニマと笑みをリメアの顔に寄せ、耳打ちしてくる。
「……名所?」
ちょっと身を引きながら尋ね返す。
ヴェールは大仰に頷きひとつ咳払いをした。
「ああ名所だとも。この星のエネルギーのうち、約5分の1をも使って維持されている、それはもう素晴らしく壮大で見事な傑作だ!」
「そんなにたくさんのエネルギーを……」
エネルギー、と聞いて翡翠の瞳がキラリと光った。
この主律星についてから監獄に来るまでの間、通行人の姿を1人も見ていない。
警官や看守まで複数の役職を兼任しなければならないほど、人手不足だということは確認済みだ。
では、あれほどまでに従響星から吸い上げられたエネルギーは、一体どこにいったのか。地上のホログラムだけでは決して説明がつかない。
脳裏にはアリシアと眺めた、従響星から資源を吸い上げるコズミックストリングがよぎる。
リメアは疑問に思っていた答えが得られそうな予感がした。
これはもう、実際に目で見て確かめる必要がある。
「その名所、見てみたい!」
「いいとも、ついてくるのだ」
リメアは歩き出した得意げなヴェールに続き、食堂を後にする。
無機質な廊下をひたすら直進していくと、周囲の壁がどんどん年季の入ったものに変わっていった。塗装は剥がれ、壁の断熱材や配線が剥き出しだ。
定期的に隔壁がふたりの前に立ちはだかり、ヴェールはそのたびにガチャガチャと解錠作業を挟む。
隔壁は床に近い部分が錆びているもののどれも厳重で、人の侵入を拒んでいることは明らかだった。
5つほど隔壁を超えた先には緩いカーブを描いた長い螺旋階段があり、地下深くまで続いているようだった。
「これが、最後の扉だ」
ヴェールが階段下の扉を手で押すと、低く轟くような金属の音が通路に響いた。
その先にあったのは、10階建てのビルをそのままくり抜いたような巨大な空間。
来客を検知したのか、天井のスポットライトが次々に点灯していく。
リメアの視線は明るくなった部屋の中央に向けられる。
そこには天井まで伸びる円柱状の大型水槽が鎮座していた。
リメアの胴ほどもある配管とコードが無数に地を這っており、水槽と壁面の設備を繋いでいる。
「あれ……なに?」
よくぞ聞いてくれましたとばかりに、ヴェールは仰々しく両手を開いて胸を張る。
「聞いて驚け、001。あそこに眠っているのはな、先の戦争を引き起こした扇動者で大罪人……、アーヴィング・メルキオルだっ! そしてなんとこの部屋と設備すべてが、彼の檻。封印装置なのだよ!」
「アーヴィング・メルキオル……?」
聞いたこともない名前だった。
少なくとも、宇宙船のアーカイブにはない情報。
人類の宇宙開拓歴の授業はリッキーにこってり絞られたので、よく覚えている。
リメアは配管を避けながら水槽へと近づき、緑色に濁った水の中を覗き込んだ。
パッと水槽底部のライトが点灯し、中に浮かんでいた存在を下から強い光で照らし出す。
「うぁ!」
ちょうどリメアの正面に、黄土色で皺だらけの、ふやけた人の顔があった。
びっくりして尻餅をつきそうになるも、後ろに立っていたヴェールに背を支えられる。
首をしゃくったヴェールに促されるまま、恐る恐るもう一度のぞいてみると、金髪の青年が水中で拘束されているのが見えた。
体、特に脊椎と頚椎付近には無数のホースが繋がれている。
「生き……てるの?」
「生きているというより、死なないのだよ、こいつは。忌々しい不死身の大罪人さ」
ヴェールは杖の先でコツコツとガラスを叩く。
中の男は、ピクリとも動かない。
息を呑むリメアに、ヴェールは笑いかけた。
「心配には及ばない。急に動き出したりせんよ。あ・れ・が機能しているうちはな!」
くるりとターンを決め、演劇じみた所作でヴェールは片腕を広げる。
その先には、ホールの壁面ほぼ半分以上に及ぶ制御装置。
機能美すら感じる巨大装置の中央付近には、場違いなほどカラフルなステッカーがベタベタと貼られていた。
ポップに彩られた操作盤上にはぐねぐねと形を変える立体映像があり、数値やデータが目にも止まらぬ速さで切り替わっていく。
「あれって?」
「よくぞ、よくぞ聞いてくれた! あれこそがこの監獄の観光名所たるゆえんであり、施設随一のエンターテインメント! その名は“大罪人の封印セキュリティ耐久試験”だ!」
「…………耐久、試験?」
リメアは思わず眉間に皺を寄せる。
「まあ、パズルみたいなものだ。合計6つの関門を突破すれば、封印を解除することができるパズルだ。かつて多くの人々が、己の知性と封印の強度を測るため、このパズルに挑戦しては散っていった。いずれも私の何世代も前の話だがな……」
「パズル……?」
操作盤に近づいてみるリメア。
映し出された虚像は波のような形から六面体、捻れて螺旋と自在に形を変えていく。
「ん~? 気になるか? 気になるだろう!」
「こんな……こんなもののために、星のエネルギーをたくさん使ってるの?」
振り返ったリメアの声は、わずかに上ずっていた。
唐突な少女の反応にわずかに面食らうも、ヴェールはやや興ざめした様子でたしなめる。
「こんなものとは失礼な。この星に任された、大いなる責任と歴史を象徴する装置だぞ。これを維持することを名誉と呼ばずになんと呼ぶ」
リメアはキッとホログラムを睨みつけ、続けて尋ねた。
「じゃあこれをクリアできたら、従響星から吸ってるエネルギーって、少しは減るの?」
フン、とヴェールは鼻で笑った。
「まあ、理論上はな。この装置は運用にあたって莫大な情報エネルギーを必要としている。セキュリティのアルゴリズムも常に更新されている事も考慮すれば、間違いなく負担は減るだろう。クリアできればの話だがな」
「ほんと!?」
少女のどこか影を帯びていた翡翠色の瞳が、活力を帯び始めた。
ヴェールはそれを見て表情を輝かせる。
「おぉ、おおっ!! いいぞ! やる気になったか! これで、これでっ! 私の代で初めての挑戦者がっ! ああ、言い忘れていた。もちろん囚人にも、挑戦権はあるぞ! どうだ、今から、やってみるか?」
こらえきれぬ喜びを噛み締めながら前のめりになるヴェール。
一方リメアも不敵な笑みを浮かべて腕を組んだ。自信たっぷりと言わんばかりに。
「わたしに挑戦させて、後悔しない?」
「まさか! 願ったり叶ったりだ! ようし、いいぞ! っと、いかんいかん。つい興奮しすぎてしまった。ゲーム開始の宣言はしっかりと行わねばな……」
咳払いをしながら襟を正し姿勢をピンと伸ばす、現監獄最高責任者。
だがどうしても気持ちが抑えられないのか、鼻息は依然と荒い。
「よし。それでは改めて。囚人001による、大罪人の封印セキュリティ耐久試験を開始する!」
立体映像にヴェールが手をかざすと映像は一度細かな光の粒子となり、ホールの天井から床までを大きく使って無秩序に配置される。
それはまるで、3次元に広がるプラネタリウム。部屋の中が小さな宇宙になったようだった。
「きれい……!」
目を輝かせるリメアに、リッキーが釘を刺す。
「リメア様、真剣に挑戦されてくだサイね、責任重大デスよ?」
(まかせて……! 閉じ込められてた400年間、宇宙船の難易度無制限パズルのおかげで頭がおかしくならずに済んだんだよ? 極めに極めたパズル能力、見せつけてやる……!)
「夢中になりすぎなけれバ、良いのデスが……」
ペロリ、と舌を舐めたリメア。
水槽を中心にぐるりと歩き回り、光る粒子の配置を確認していく。
「ふむふむ、3次元上の量子重力理論が基盤になっていて……」
リメアが光に触れようとすると、粒子はふわりと座標を変える。
腕を大きく伸ばして振ってみると、天井近くの粒子がぐんと動いた。
「……なるほど、こうやって動かして、解を出せってことね……」
動作は直感的、構造は超難解。
星のエネルギーを賭けたパズルゲームが、幕を開けた。
リメアが集中モードに入る傍ら、ヴェールは髭を撫で回し悦に入る。
「ああ、43年間待った甲斐があった……! 001、君がパズルを解けようが解けまいが、それは些末な問題なのだ。私にとって、この監獄にとって、挑戦者がいた。それだけで、それはもう、計り知れないほどの価値があるのだから――」
「解けた!」
「ああそうとも、このパズルは非常に難解だ。記録によればおおよそ99%の挑戦者が、第一関門すら突破できずに脱落したと聞く。だから、恥じることはない。どれだけ時間を掛けてもいい。どれだけ、悩んでも――え今なんて言った?」
振り返ったヴェールの前で、リメアはパン、と両手を叩く。
空間に散らばっていた粒子達は移動を始め、半分ずつ逆方向に部屋の中で渦を巻いたかと思うと、すべてが同時に衝突し弾けるように対消滅した。
第1セキュリティ解除の文字が、計器に表示される。
「……は?」
ヴェールは口を開けたまま固まった。
「次の問題は?」
くるりと振り返りワンピースの裾を揺らす少女に、監獄長はこめかみを押さえる。
「こ、故障か? それとも、ただのまぐれか? いやそんなはずは……。だ、だが次で分かるはずだ。すでに制御は私の手を離れている。そう待たずとも――」
言い終わる前に、立体映像が形を変えた。
粒子は再び部屋に広がる。
今度は粒子の配置が異なり、ラッパの先端を輪切りにして立てたようなすり鉢状の柱となって、複数に分裂した。
じっとその様子を観察していたリメアは、パチンと指を鳴らす。
「これ、知ってる! 宇宙船で前にやったやつだ! 修正重力理論の、ワームホール複合形成!」
「な、なにを言っているのだ……?」
度肝を抜かれるヴェールを無視して、無邪気にはしゃぐ少女は踊るように腕を振るう。
粒子はリメアが腕を振るたびに右へ左へと伸ばされ、分けられ、連結され、やがて水槽を中心とした大きな渦が完成する。
「できた! 超次元ブラックホール構造!」
「あ、ありえん……!」
腰を抜かし、へたり込むヴェール。
第2セキュリティ解除の文字が光っていた。
「へっへっへ、準備運動はこれぐらいかな? まだまだ、これからだよ~!」
「ハァ、リメア様、悪い癖デスよ……。パズルを見ると周りが見えなくナル……。あぁ、ワタクシが教育係としてついていたノニ……」
頭の中で聞こえる諦念などお構いなしに、リメアはパズルにのめり込む。
興奮気味の少女は、あっけなく第3問、第4問を立て続けにクリアした。
5つ目の問題、部屋を埋め尽くすほどの光針はそれぞれ手のひら大の鍵へ形を変え、リメアの手にある光玉へ一斉に突き刺さった。
光玉はブルブルと震えた後、一気に縮小したかと思うと、ぱっと姿を消した。
「ふー、ビッグバウンス立体模型、完成っと」
「嘘だ、嘘だ……」
ヴェールは震えながら、いつの間にか壁際まで後退していた。
第5セキュリティが解除される。
「パズルにだけは自信があるの。わたしの数少ない特技のひとつなんだ!」
リメアは得意げにふふんと鼻を鳴らす。
今やっていることの目的を、少女は決して忘れていない。
しかしずっと日の目を浴びることがないと思っていたこの特技。
偶然披露できる機会を得て、興奮していないと言えば嘘になる。
「次がラストね! どんな問題がくるのかな? 勝負よ……!」
泣いても笑っても、次の問題がラスト1問。
高揚と、緊張が入り交じる。
部屋の警告灯が赤く光り、ブザーが鳴り響く中、最終問題が提示された。
粒子は今までのような幾何学的な形状は取らず、不規則に波うちだす。
範囲も、縦横斜めと自在に伸縮している。
一見、法則性すらないのではないかと疑ってしまう。
「…………」
笑顔だったリメアの顔が、徐々に曇っていき、やがて真顔になった。
「は、はは、ははははは、どうだ、どうやったかは知らんが、このパズルを完全突破したものなど、歴史上に存在しない! さすがの001も、お手上げか!」
引きつった顔のまま吠えるヴェール。
リメアは粒子を見上げたまま、悲しげに眉を寄せた。
「そんな、そんなことって……」
「ほれみたか! やはりこのシステムは最強! 人類と精霊による叡智の結晶! 難攻不落、宇宙一のセキュリティなのだ!!」
真っ赤な顔で唾を飛ばすヴェールに、リメアは弱々しく微笑んだ。
「違うの。もう、わかっちゃったんだ。これは、5次元空間のエーテル運動モデル。ちょっと期待してたのに、最終問題が……。最終問題がわたしにとっていちばん簡単で、面白みのないパズルだなんて……」
そのひと言に呼応するかのように、粒子が激しく振動をはじめる。
リメアが手のひらを上に右手を差し出すと、すべての粒子がその1点に集約された。
「5次元空間に存在する、凝縮されたエーテル生命体……」
凝結した粒子は淡く輝く小さな炎となり、まるで意思を持ったかのようにふわふわと浮遊をはじめる。
「な、何だ、それは」
問いかけるヴェールに、リメアは短く答えた。
「――精霊の、原型モデルだよ」
封印解除の文字が映像に映し出される。
遠ざっていく機械音とともに計器類のランプが次々に消えていく。
何百年の間稼働し続けていたこの星の主要装置が、有史以来初めて、シャットダウンされた瞬間だった。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
難しい単語がワラワラと出てきましたが、気にしないでください!
雰囲気です! 雰囲気!
難しい単語をスラスラと喋る人を頭が良いと感じてしまうのは私だけでしょうか?
宇宙に詳しい理系の方、間違いなどがあったらご指摘お待ちしております!
私は生粋の文系です……。
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