スターレン辺境伯領
王都から、5日目スターレン領に着きました。
ヴォルフ様のご実家のスターレン伯爵邸はとても広大です。
辺境伯爵の邸だけあって、王都の貴族の邸よりは少し厳つい雰囲気で、場所によっては要塞の様に見える所もあります。
「凄い広いですね」
「国の端っこだからね、広いは広いな」
邸からエリノア様が出て来ました。
「カミラ様、アンジェリーナ様
ようこそ、お待ちしておりました」
エリノア様が笑顔で迎えてくださいました。
「エリノア様、お言葉に甘え押し掛けました」とお母様も嬉しそうです。
「エリノア様しばらくお世話になります」私もご挨拶しました。
「母上、先に2人をご案内して下さい。
私は先に砦の様子を見に行きますので」
「ええ、いってらっしゃい」
「ヴォルフ様はどちらへ?」
「邸内の端にある 監視塔です。
東と西にあるのですが毎日巡回するのですわ」
なるほど、さすが国外に目を光らせるのですね。
「まあ、今は隣国と揉めている訳でもないので、境界線上にある森や山脈の様子を観察する程度の話しなのですよ」
エリノア様の話では、たまに森に入った旅人や村人が怪我や事故で動けなくなり、救助を求める狼煙が上がったりするそうなので、そういった事の処理も辺境伯爵家の仕事らしいです。
「主人が今日は用事で出ておりますので、ご挨拶は後ほど。
まずはお茶を差し上げたいと思いますので、どうぞおくつろぎ下さいませ」
「ありがとうございます」
私達はとても、居心地のよいサロンに案内して頂きました。
「この辺は王都より少し気温が低いので、なかなか外の庭園で花を育てるのが厳しいのです。
私はこのサロンや温室で花を育てているのです」
「まあ、とても明るい雰囲気で素敵ですわね。
エリノア様は昔からセンスが良くて、私達の憧れでしたものね…」
またお母様が昔を懐かしむ様に遠くを見てますね。
「ふふふ、あの頃も今も好き勝手にやっているだけですわよ」
エリノア様は見かけの美しさよりも、中身のカッコ良さが際立つんですよね。
男装とかしたら、惚れてしまいそうな雰囲気と言うか… 性格もさっぱりされていて、とても好感の持てる方です。
こんな素敵な方が将来のお義母様なんて凄いラッキーだなぁ。
「アンジェリーナ様 チョコレートケーキお好きでしょ?
召し上がって」
「はい、ありがとうございます」
いつの間にか好みまで把握されているなんて…びっくりです。




