知らされた真実
「ライアン様、お話はすみまして?」
そこへセルビ様を伴ったアンヌリーブ様が来ました。
「ああ、やっと気がかりがなくなったよ」
あら、一応気にしてくれていたんですね。
「アンジェ、こう言った機会を早く持ちたかったのだけど、遅くなってしまってごめんなさいね」
「そんな事… アンヌのお陰でライアン殿下が変わってくれたのです。感謝しますわ」
「1つ聞いていいか?」
ライアン殿下が私に言います。
「なんでしょう?」
「前のそなたはその…
どうしてあのような姿をしていたのだ?
今はとても雰囲気も柔らかで魅力的だとは思うのだか…」
ちょっと申し訳なさそうに言うライアン殿下が何だか、おかしくなってしまいます。
「ふふふ、酷い格好でしたものね。
不思議ですか?」
「いや、そう言う訳では…」
「どういう事ですの?」
アンヌリーブ様が首をかしげます。
アンヌは知らないのよね。
私の昔の姿。
私はかい摘まんで説明をしました。
そして、ライアン殿下に向かって答えました。
「ライアン殿下はもう覚えていないでしょうが、髪型も化粧も殿下が言い出した事ですのよ」
私は髪型が昔一緒に見ていた絵本のお姫様の髪型であった事。
化粧は一緒に行った観劇の主人公に似せた物であった事を説明しました。
どちらも殿下に言われ、少しでも気に入ってもらいたくてやっていた幼い乙女心の結果であった事を淡々と話しました。
アンヌリーブ様はビックリして、言葉もないようでした。
まさか好かれたい為によかれと思ってやっていた事で、余計に相手から距離を置かれていたなんて、あまりにも不憫な話ですもんね。
少しの間唖然としていた殿下は我に返って口を開きます。
「忘れていた事とは言え悪かった。
まさか私の所為だったなんて、思いもしなかった」
ライアン殿下も気まずそうですね。
「良いのですよ、殿下。
あまりにも自分の自我を抑えすぎていた私が悪いのです。
王妃教育では、先ずは国王になる伴侶をいつでも優先させるように言われていたし、感情を顔に出すのも駄目で、自分の意見や意思を持つ事も罪悪感を持っていました」
「そうだったのか…
だからアンジェリーナ嬢は感情をあまり出さなかったのだな」
そうしみじみ言われてしまいました。




