卒業パーティー(2)
ダンスを踊り終えて、歓談スペースへ移動しました。
キャロルとクラリッサの姿を認め声を掛けます。
キャロルが、振り向き
「アンジェお疲れ様、いつもながらに息のぴったり合ったダンスだったわね」と言ってくれた。
今日のキャロルのパートナーは兄上のカール様だった。
「ありがとうキャロル。
カール様お久しぶりです」
「やあ、アンジェリーナ嬢
遅くなったけど、婚約おめでとう
ヴォルフ先輩もおめでとうございます」
「ありがとうございます」
「ああ、ありがとう」
つい最近知ったのですが、カール様はウォル兄様や、ヴォルフ様の1年後輩で、顔見知りだったのです。
友達が出来きて、その友からの紹介で知り合いが増えていく。その知り合い同士の関係性も出てくる。
私の中のアンジェリーナは、こんな事も友を持ち恋人が出来て初めて知った事なんですよね。
「アンジェ、紹介するわ。
私の従兄弟のジェームスよ」
隣から、クラリッサが声を掛けて着ました。
「初めまして、アンジェリーナ・ラフォールです。
よろしくお願いいたします」
「こちらこそ、クラリッサの従兄弟のジェームス・ランドルです。
来年度から入学予定ですので、よろしくお願いします」
「ジェームスはこの前の入学試験で首席だったの。
ジュリアス殿下が次席で、これからはお互い助け合っていこうって声を掛けて頂いたらしいの」
「そうジュリアス殿下と友人になれたのね」
ジュリアス殿下とは姉弟のような気持ちを持っている。
だから、余計にうれしく思った。
皆で話に花を咲かせていると、エミリー達もやって来た。
2人は婚約が決まったばかりなので、先生や友人に捕まっていたらしい。
3年生の間でも、女性に全く興味を見せなかった秀才がいきなり決めた婚約に興味津々で話題になっているようだった。
「2人共お疲れ様」
今日のエミリーは眼鏡を外して、髪もカールさせてとても華やいだ雰囲気だった。
大きな瞳がより印象的で愛くるしい。
そこに婚約した乙女の恥じらいが加わり、なんとも初々しい色香を漂わせていた。
「こんなに素敵にドレスアップしたエミリーを連れているとずいぶん羨ましがられたのではありませんかセルビ様」
と、笑いながら言うと
「アンジェリーナ嬢、からかわないで下さい。
今日の彼女は目の毒です。
私はまともに見ることが出来ないのですから…」
と、耳を真っ赤にして言われた。
あらま。
セルビ様は相変わらずでしたね。




