お互いの気持ち
朝から、雲ひとつない青空が広がって、今日もいい天気だ。
園芸部の花壇では今日も、部長のエミリーが花の世話をしている。
「エミリーおはよう」
「アンジェ おはよう 今日はずいぶん早いのね」
「ちょっとエミリーと話したいって言う人がいるの」
「私と?」
アンジェの後ろから現れたのはトーマス・セルビ様だった。
「え? トーマス様…」
「突然すまない、エミリー嬢少し話をさせてくれないか?」
「は、はい」
エミリーは困惑と不安が入り交じったような顔で答えました。
私はそっとその場から離れ、校舎の方へ歩いて行きました。
2人の事は気になるけど、私がお邪魔虫なのは間違いないものね。
各々と話した私から見るときっと上手くいくと確信がありました。
卒業パーティーでは、主役である3年生はパートナーを伴わなければなりません。
3年生でまだ婚約者が決まっていない人は肩身が狭いのです。
実はセルビ様の事も密かに心配していたのです。
あまり女性の影を感じない人でしたから。
何はともあれ、これでセルビ様の卒業パーティーのパートナーは問題ないですね。
2年になれば、他のみんなも次々に婚約者が決まっていくだろうな…
そう言えば、クラリッサは侯爵令嬢だしもっと早くから婚約者がいてもおかしくないのだけど、話を聞かないな?
なぜかしら?キャロルにそれとなく聞いてみようかしら?
そんな事を漠然と考えながら、教室へ向かいました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
お昼休み、エミリーが私の所へ走る様に近づいてきた。
「エミリー セルビ様との話は上手くいった?」
そう言うと、エミリーは赤い顔をしながらうれしそうに頷いた。
「ありがとう アンジェ。
あなたがトーマス様の後押しもしてくれたのね。
私達自分の気持ちの確認ができたの。
お互いの家に婚約を進めてくれるように言うつもりよ」
「おめでとう よかったわ」
そう言って思わずエミリーに抱きついてしまった。
エミリーも驚きながらも抱きしめ返してくれた。
「ありがとう アンジェのお陰よ」
「2人ともどうしたの?」
クラリッサ達が驚いて、近づいてきた。
私がエミリーを見ると頷いています。
なので、私からみんなに報告しました。
「あのね。エミリーが婚約することになったの」
「え? エミリーおめでとう相手はどなた?」
とクラリッサが聞いた。
「ありがとう、相手はトーマス・セルビ様なの」
「え? あのセルビ様?
そう言えば、エミリーこの前ユーリアの件があった時に凄くセルビ様の事誉めていたものね」
とキャロル。
流石の恋愛小説マニアよく観察しているわね。
そこでまた4人でひとしきりエミリーの婚約話でもりあがったのです。




