退学の危機ですよ
「アンジェ、アンヌ おはようございます」
「おはようございます。2人とも早いですね」
クラリッサとキャロルに声をかけられた。
「おはようございます。
クラリッサ達こそいつもより早いでしょ?」
「ふふふ、結果が、気になったのですわ」
「もうアンジェ達は結果を見ましたの?」
「はい 先程。
クラリッサ、キャロル来学期も同じクラスですね。
よろしくお願いします」
とアンヌリーブ様が喜びを隠せないように言った。
「こちらこそお願いしますね」
「2年生は5人とも一緒で良かったですわ」
と2人も嬉しそうだ。
「そう言えば、アンジェ
ユーリアさんは追試になっていましたわ。
うちの学校で追試になる人って珍しいのですって」
とクラリッサが言った。
クラリッサの中でユーリアは〈様〉を付けるに値しなくなってるようです。
私達貴族の令嬢はお互いに敬意を示して、〈様〉を付けて呼び合うのです。
普通は貴族でない人に〈さん〉呼びします。
「追試ってあるんですね」
とアンヌリーブ様が珍しそうに言いました。
「この前の謹慎処分に続いての期末試験の追試… 結果次第では退学もあるのではないかしら」
とキャロルが言います。
確かに、追試は温情処置のように見えますが、実はその分最低ラインが上がります。
例えば通常の期末試験で昇級の合格ラインが20点なら、追試は25点と厳しくなるのです。
ここは貴族の学校ですから、知識と礼儀を厳しくしないと、高位貴族の保護者から苦情が出ますし、寄付額にも問題が出てくるので、学校側も出来ない生徒には優しくはないのです。
礼儀の面でも指導を受けたのは1度や2度ではないですからね。
その上、謹慎も受けてますし。
キャロルが言うように、よくて留年
悪くすると退学になるでしょう。
留年出来るのも1、2年生までですから、今のうちに頑張らないと手遅れですよユーリアさん。




