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コンコン
ノックしたドアをトーマス・セルビ様が開けて下さいました。
「トーマス様ごきげんよう。
ライアン様に陣中見舞ですわ」
そう言ったのは一緒にコーヒーを運んできたアンヌリーブ様です。
次の日、私はアンヌリーブ様に頑張ってる殿下を労いに行きましょうと話をしたのです。
アンヌリーブ様は二つ返事で賛成してくれたので、こうして2人でお菓子とコーヒーをもって来たのです。
「殿下、アンヌリーブ様とアンジェリーナ様が差し入れをもって来て下さいましたよ」
「なに? 部屋に通せ」
部屋に入ると大きな机にいっぱいノートや教科書が散らばってました。
「ライアン様勉強は、はかどっていますか? 今日はアンジェと一緒に差し入れを持って参りましたのよ」
「そうか アンヌありがとう。
うれしいよ」
ライアン様は嬉しそうにちょっと照れていますね。
そんな顔も出来たんですね。
私が持っていたコーヒーの入ったポットやカップ等を入れたバスケットをセルビ様がそっと受け取ってくださりました。
壁際にある小テーブルでセルビ様とお茶の用意をします。
アンヌとライアン殿下が話すソファーテーブルにコーヒーとお菓子を運びました。
「アンジェリーナもありがとう。
わざわざ悪いな」
あら?
前よりちゃんと気持ちのこもった言葉を頂きました。
「いいえ、3年生は卒業試験ですから頑張って頂きたくて」
そう言って微笑みかけました。
お互いに婚約者だった時には見せない顔でここにいるのが不思議です。
「私もこの学校で初めての試験ですから、ドキドキしていますの」
「そうだな アンヌも勉強は進んでいるか?」
「ええ、アンジェはとても優秀な先生なんですよ。
皆に丁寧に、教えてくれるのでとても復習がはかどっています」
「そ、そうなのか…」
アンヌリーブ様のが順調と聞いて少し動揺がみられますね。
では、もう少し危機感をもってもらいましょうか。
「いえいえ、アンヌリーブ様はもともととても優秀なんですよ
ただこの国の歴史は勉強し始めたばかりですから、特に一緒に頑張っていますの」
「だって2年生は成績順にクラス分けされるって言うので、アンジェ達と同じクラスなるには絶対に上位成績を取らないといけませんでしょ?」
「そうなのか…」
「アンジェは前回3位という素晴らしい成績だし、他の3人も20位以内だと聞いて私、必死に勉強していますのよ」
「3位… それはすごいな…」
「それに成績を張り出されてしまうのでしょ?
皆に順位を見られるとなると頑張らないと恥ずかしいですし…」
「そうだったな… 成績は張り出されるんだったな」
ライアン殿下は今、その事に思い至ったのか、顔色が悪くなってきました。
顔面蒼白とはよく言ったものですね。
ホントに白っぽいてすよ。
アンヌリーブ様は真横に座ってらっしゃるから、気づいてない様子でしゃべっていますね
私とセルビ様はお互いにチラッと目を合わせ頷きました。
殿下忘れてましたね。
成績表が張り出される事実を…
あまり振るわない成績だと、不味いって自覚しましたか?
成績表をアンヌリーブ様に見られちゃいますよぉ。
せめて20位…いや30位くらいには入らないとね~
カッコがつかないですよ~
死ぬ気で頑張って下さいね。




