やる気のないライアン
「ライアン様、そこ違っています。
先程教えたところですよ」
「あー ちょっと勘違いだ。
そうガミガミ言うな」
ガミガミは言ってないが、同じ間違いを3回されれば、嫌でもイライラしてくる。
だが怒る事は出来ない。
拗ねられて、勉強がはかどらない方が困る。
父のセルビ伯爵が宰相に頼み込まれているため、私も真剣にライアン殿下の勉強を見る羽目になっているのだ。
さすがに、前回放置しすぎて、父にも怒られた。
今回は何が何でも全3年生の半分よりは、上を目指せと言われている。
でも、それは本人のやる気次第なんだが…
兎に角やるしかない。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
あら?
私は皆にコーヒーを差し入れる為に、カフェテリアにお願いに行く途中、職員室から出てきたセルビ様を見かけました。
「セルビ様」
後ろから声を掛けてみると振り返りちょっと嬉しそうに挨拶下さいました。
戦友ですもんね。
「アンジェリーナ様、お久しぶりです」
「殿下の勉強をみていらっしゃるんでしょう?」
「ええ、この前放置し過ぎて怒られましたからね。
今回は卒業がかかってますし、父からも頼まれてしまって」
「そうですか… 順調にすすんでます?」
「それが…」
渋い顔をするセルビ様。
「ああ、何となく想像はつきます」
「アンジェリーナ様、何かいい方法はありませんかね」
とため息をつきます。
どうも、少しずつは進んでいるが、すぐやる気がなくなるから困るらしい。
「う~んアンヌリーブ様にお願いします?」
「え?」
私はセルビ様に、作戦を伝えます。
セルビ様も、少しでもやる気を出してくれそうならと承諾してくださいました。




