卒業試験間近
無事に婚約解消が出来て、あこがれのヴォルフ様との婚約お披露目パーティーも終わり、やっと私の計画が達成された。
もう悪役令嬢アンジェリーナ・ラフォールはどこにもいない。
断罪も婚約破棄もない。
追放もされないし、理不尽な事はもう起きないだろう。
今までは不運な未来を変えるための努力の人生だった。
これからは私とアンジェリーナの幸せの為に頑張る人生だ。
今日からは気持ちも新たに学校に行きましょう。
「アンジェ おはよう」
「おはよう クラリッサ」
教室に入るとクラリッサが声をかけて来た。
「もうすぐまた試験ですわね」
「ええ 3年生は卒業試験ですし、私達は2年生になった時のクラス分けの基準になる試験ですわね」
ライアン殿下が無事に卒業出来るといいけど…
アンヌリーブ様の為にも頑張ってほしいです。
「そうなんです! だから皆が同じクラスになれるようにまた勉強会をしてほしいんですわ」
なるほど、前回より頑張りたいですよね。
「そうね やりましょう」
皆で勉強出来ると楽しいですものね。
「早速 私エミリーにお願いしてきます。 アンジェ今日からですからね」
そう言って小走りで出ていきました。
大丈夫かしら?
クラリッサは思い立ったら突っ走っちゃうんですよね。
彼女を見送っていると、アンヌリーブ様がクラリッサが出ていった方を見ながら近づいてきました。
「クラリッサはどうしましたの?」
私は勉強会の話をしました。
「皆で勉強会ですか? 私もお仲間に入れてもらいたいですわ」
と言い出しましたが…
どうでしょう 殿下と一緒に勉強しなくていいのかしら?
一応、殿下にお話されてから決めましょうと提案してみました。
アンヌリーブ様の帰りの時間などの事もありますからね。
さすがに王女様が1人で行動は出来ませんから。
「分かりましたわ お昼にライアン様と相談してみます」
そのような答えが帰ってきました。
後はセルビ様に任せればいいでしょう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
放課後 ランバースペースの一角で5人で勉強会です。
アンヌリーブ様に相談を受けたライアン様からは二つ返事で許可が出ました。
アンヌリーブ様の帰る時のお迎えは珍しくジョセフ・バーモント様と護衛騎士の方でした。
どうやらセルビ様は殿下に付きっきりで勉強を見ている様です。
そしてライアン様がアンヌリーブ様のお願いを許した理由は、勉強の出来ない自分を見せたくなかったからなのでしょうね。
アンヌリーブ様のお相手はいたしますから、きっちり勉強頑張って下さいね。
私は元婚約者にそっとエールを送った。




