表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢に転生したおばさんは憧れの辺境伯と結ばれたい  作者: ゆうゆう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/217

国王オディロンの独り言

何だか昔の夢を見た…

起きた時、エリザベスは悲しみや怒り、やるせなさが混ざりあった複雑な気分に襲われていた。



もう20年近く経ったのに心の奥底では、まだ生傷のように疼いていたのね。

この気持ちだけは一生忘れないのだろう。


「昨日ライアンの事を考えていたからかしら…

それともオディロンをお茶に誘おうと思ったから?」


どちらにせよ今日は夫と話をしないとね。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇


王妃宮の応接室に来る度に緊張するようになったのは、王妃が妊娠したと知らせを受けたあの時からだった。


あの時のエリザベスの私を見る目を思い出すと心が凍りつく。


あの後、サリーナによって全てが知られていたと知った時、私の心臓は1度止まったに違いない。


だけど、それっきりエリザベスはその事に触れる事はなかった。

私に向けた冷たい眼差しもあれ以来見たことはない。


私達はとても仲の良い夫婦に見えているだろう。

実際、とても良好の関係を保っている。


だが、ライアンの話になると一気に緊張感が出てくる。


あれの出来の悪さがいけないのだが、エリザベスは笑顔で毒を吐く

嫌みを織り混ぜながら、説教をする


それを見るたびに私までびくびくしてしまうのだ。


今回のファンブール公国の王女との婚約の話をエリザベスが提案した時は、正直何か企んでいるのでは?と穿った見方をしてしまいそうになったが、モーリスと話し合った結果どちらの国にとっても最良の話である事は間違いなかった。


ライアンの気持ちを考えてもラフォール侯爵令嬢との婚姻より、王女との婚姻を望みそうだった。


私はこの話を進める事にした。

エリザベスが喜んでくれた事にも安堵した。


いつしか彼女の顔色を伺っている自分がいる。

やはり私の奥底にある罪悪感からそうなるのだろう。


その彼女が次に望む事はライアンをファンブール公国に婿として行かせる事だろう。


本心を言えば、ライアンが他国へ行ってしまえば悩みの種がなくなり、平穏な日々を送れるし、そうしたい。


ただ私自身の保身のために、ライアンが生まれた事をなかった事にするようで後ろめたいのだ。


私だって父として2人の息子はどちらもかわいいのだ。



これからこの扉を開いてエリザベスと向かい合い、そして笑顔で言われる事は分かっている。


そして私は、結局エリザベスの言う通りにするしかないんだ。

きっとそれが1番いいのだから…




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ