殿下との再会
落ち着いてきたので、お母様達と別れて、挨拶に回りました。
2人で連れだって今日のお礼を言って回ります。
そして、お父様達と一緒にいるアンヌリーブ王女を見つけました。
当然、その横にはライアン殿下もいらっしゃいます。
ご挨拶しない訳にはいきませんね。
ライアン殿下にすっごく見られている気がします。
お2人の側まで行ってヴォルフ様から挨拶をしました。
「ライアン殿下、アンヌリーブ王女本日は私達の為にお越しくださり、誠にありがとうございます」
「スターレン殿、アンジェリーナ嬢婚約おめでとう」
「アンジェ おめでとう。
ダンスとても素敵だったわ」
アンヌリーブ様は私の手を取り、一緒に喜んでくれている気持ちを表してくれました。
「アンヌリーブ様、ありがとうございます。
殿下もお久しぶりでございます。
本日はわざわざありがとうございます」
そう言ってわざと満面の笑みを向けました。
「あ、ああ」
やっぱり、わたしの笑顔に驚くのね。
ほんとにこの人は…
「アンヌ、また後でゆっくりお話しましょう。
キャロル達もあちらにいるから」
私は小声でこっそり話し、他の方々に挨拶するためその場を離れました。
「殿下はずいぶんアンジェを見て驚いていたな」
殿下達から離れてヴォルフ様が呟いた。
「ふふ、殿下とは昨年から一度も顔を合わせてなかったんです。
前に言いましたよね?
私が似合わないきつめの化粧と髪型をしていたこと。
殿下はあの無愛想できつい顔つきの私しか見たことがないんですよ」
「学校でよく会わないですんだな」
「何か用事があっても、側近のセルビ様が代わって話をしてくれてましたから。
それに私がわざと今の私を見せないようにしていましたから」
「わざと?」
「ええ 私、今の自分が好きです。
自分で髪型や化粧の仕方を決めて、友達と楽しく学校に通って、ヴォルフ様の隣にいられるアンジェリーナが大好きなんです。
殿下と婚約していたアンジェリーナは全てをあきらめてしまった可哀想な女の子なんです。
今の私を殿下に見せたくなかった。
それが私の最後の意地だったんです」
ヴォルフ様が力強く手を握ってくれます。
「それも今日で終わりです。
今日からはヴォルフ様の婚約者であるアンジェリーナですから。
皆にも殿下にも見てもらいますわ」
そう言ってヴォルフ様を見た。
ヴォルフ様も笑いながら頷いてくれました。
その後、キャロル達にも会い、3人に祝福をされ一層嬉しさが沸いてきました。




