再び対策会議
トーマス・セルビ様との対策会議も何回目かしら?
お互い戦友の様に馴染んできましたね。
「殿下がユーリア様の容姿に興味を持たれなかったのは意外でしたが、結果よかったですね」
「ええ、結構な媚の売り方でしたが、まさか王女の前で醜態は晒せないですしね」
「殿下との繋がりが出来なかった訳ですし、私もしくはアンヌリーブ様に嫌がらせされているとも言えないですよね
彼女どうするのかしら?」
「まあ、当分大人しくしていないと退学もあり得ると学長からも注意を、受けたらしいですしね」
「ああ、それでこのところちゃんと礼儀を守っているのですね」
私が先生にユーリアの事を報告してから数日してユーリアの態度に変化があった。
私達の事が噂になったのも、ユーリアが変わった事で拍車が掛かったのだろう。
でも、セルビ様によると今までの事が生徒たちの家の方でも話題になり、高位貴族の保護者から学長に直接抗議がいくつも上がった結果らしい。
やっぱり、現実となった世界と漫画の中のご都合主義的なストーリーでは無理がありすぎるのでは?
そこまで強制的な補正力がなかったことに感謝です。
「まあ、私としては退学になってくれた方が殿下に気を配る手間が省けて、よかったのですがね」
とおどけるセルビ様。
「確かに、ユーリア様には悪いけどそうですよね」
「ライアン殿下とアンヌリーブ王女の婚約もそろそろ正式に発表となりますしね」
「ええ、私も待ち遠しいです」
と言ったら、セルビ様に笑われました。
「婚約発表があると言うことは、ご自分の婚約解消も明らかにされると言うのに、待ち遠しいとは、アンジェリーナ嬢は変わっていますね。
時に、新たにご婚約も整われたと王妃様から聞きましたよ」
「あら? 王妃様からですか?
もしかして、王妃様の密偵ってセルビ様?」
「言ってませんでしたか?
ええ、その通りです。殿下にはご内密に」
「私が殿下と接点がないのを知っていますでしょ?
そうですか… セルビ様が…
では、私が婚約解消出来たのはセルビ様のお陰でもありますね。
ありがとうございました」
「私がですか?」
「ええ、王妃様に事実を伝えて下さったから、このような結果になっていますもの」
「なるほど、でも私は仕事を全うしただけですよ
お礼を言われるような事ではありません」
「ふふ、ユーリア様曰く、セルビ様は真面目ですものね」
「からかわないで下さい」




