女子会で報告します
「みんなお待たせ、準備してくれてありがとう」
ガゼボに着いた私は1番に友達に労いとお礼しました。
「いいえ、気にしないでアンジェ、ごきげんようアンヌリーブ様」
とエミリーが最初に声をかけてくれました。
「アンヌ、紹介しますね、こちらがエミリー・バロー伯爵令嬢です。園芸部の部長をしているんですよ。
ここを借りてくれたのも彼女なんです」
「こんにちは、エミリー様今日はご一緒させて下さいね」
そうアンヌリーブ様も答えます。
「エミリーの隣からキャロル・ダウエル伯爵令嬢とクラリッサ・バートン侯爵令嬢です。
2人とも同じクラスだから、顔は分かりますよね」
「ええ、キャロル様、クラリッサ様よろしくお願いしますね」
「こちらこそご一緒出来て光栄です」とキャロル。
「アンヌリーブ様よろしくお願いします」とクラリッサ。
「今日はカフェテリアで特別注文させてもらったけど、どうだった?」
「凄いわよアンジェ」とクラリッサがテーブルを手で示します。
テーブルに並べられているのはキッシュとローストビーフのサンドイッチ、ローストチキンのサラダ、スコーン、デザートにオレンジのパウンドケーキに木苺のチーズタルト、チョコとナッツのクッキーまでが所狭しと並べられていた。
「凄いわね… 大サービスだわ」
とびっくりしてながめていると、
「早速いただきましょうよ」
エミリーが言い、残りの2人もウンウンと頷いています
「そうね、では食べましょう」
みんな、それぞれに料理をお皿に取りながらワイワイとおしゃべりして、食事が始まりました。
「今日は午後の授業がなくて、よかったわね。
これではお腹いっぱい食べ過ぎて勉強どころではなかったわ」
「ほんとに… どれも美味しくて食べすぎてしまったわ」
「このスコーンとお茶ってエンドレスだわ」
とクラリッサがうっとりと言っている。
食事が一段落ついて、皆か落ち着いた頃、話を切り出す。
「実は皆に報告があるの、まだ公にするには間があるから内密にしてね」
と言うと皆が一様に真面目な顔になりました。
「あのね、私とライアン殿下の婚約が解消になったの」
「まあ、とうとう」
「おめでとう! おめでとうでいいのよね?」
「やっと気兼ねせずに、ヴォルフ様とのダンスが見られるわね」
などなど、誰も反対の意はないですね。
さすが私の友。
「みんな、ありがとう」
と言いながら笑ってしまった。
それを見ていたアンヌリーブ様が「皆さんアンジェの置かれていた状況を理解なさっていたのね」
と複雑そうな顔をしています。
「ええ、アンジェに今までの事は聞きました」
「数ヶ月前までは私達は一緒にランチをする事はなかったのですよ」
「どういうことですか?」
あまりアンヌリーブ様には具体的な話は聞かせてなかったんだけど…
仕方ないか。
私は入学してから、毎日お昼に殿下の所へ日参していた事。
しかし1度も一緒にランチを取った事がなかった事。
無意味な事が嫌になり、殿下のもとへ通わなくなり、皆とランチを楽しむ事にした事を説明した。
「…アンジェ、殿下に代わり謝らせて」
「もう過ぎたことよ、それに今は婚約解消してもらって感謝しているもの」
私はアンヌリーブ様にニッコリと笑いかけた。




