来ましたヒロイン
セルビ様との話し合いから、
1週間が過ぎた頃隣のクラスに転校生がきました。
この知らせを持ってきたのは、やはりクラリッサです。
「エノーム男爵令嬢だそうよ。
名前はユーリアと言ったかしら」
なるほどユーリアね
間違いないヒロインの名前と一緒だ。
やっぱりそこはそのまま進むのね。
後は、ライアン殿下次第と言う所もあるのだけれど…
私はアンヌリーブ様と一緒にいる時間を増やして、ユーリアに隙を見せないようにしないとね。
他の人の目もあった方がいいから、みんなにも協力してもらおうと思います。
もうすぐアンヌリーブ様と、ライアン殿下の婚約の発表もある。
それまでにアンヌリーブ様をクラリッサ達と仲良くさせよう。
今まで、私がアンヌリーブ様を避けていたからクラリッサたちも同じクラスなのに、必要以上に親しくしてこなかったもんね。
「ねえ、クラリッサ、キャロル今日のお昼アンヌリーブ様がご一緒したいと言われるの。
いいかしら?」
「え? それは… 私はべつに」
「私はアンジェが良ければ、異論はないわ」
「ふふ、私の事は気にしないで。
その事もみんなに報告があるのよ」
私はアンヌリーブ様に提案をしました。
私の親友達とも仲良くなって欲しいって。
そして今日はアンヌリーブ様が殿下に断って私達とランチをしながら交流を持つ日なの。
この案にはセルビ様も協力してくれています。
殿下にアンヌリーブ様の為にも今から親しい令嬢を作る必要性を説明してくれました。
このまま王妃として、この国にいる可能性を考えると同年代の女性との関係は大事だから。
私とセルビ様2人の考えでは、今のは表の理由。
裏の理由は、親しい人間を増やして、ヒロインの嘘を見破る成功率をあげること。
物語の中では、ヒロイン自体そんなに清純で素直ないい子ではなく、あざとい下心ありありの子なの。
これは、物語の外伝として書かれた物で読者はびっくり仰天って言う感じだったのだけどね
だから、悪役令嬢だったアンジェリーナの方が正々堂々とヒロインに挑み玉砕したって事なのよ。
しかも、それまでの2人のバトルというか悪役令嬢がヒロインにしたとされる嫌がらせの幾つかは、ヒロインの仕組んだ嘘が紛れていたのだ。
それにまんまと騙されていく、単純な殿下…
これを何とか回避して、2人の仲を邪魔させないようにする。
これが一番のミッション。




