王妃様へ報告
次の休日、王妃様に謁見を申し込んだ。
いつもは王妃様専用の応接間だけれども、今日は温室に案内された。
「ごきげんようアンジェリーナ、ここの温室の花が今、見頃なのよ。
だから、今日はここに呼んだの。」
そうか、確かにとても見事な春の花が咲き乱れている
「素敵な場所ですね。
今日はお時間を作って頂きありがとうございます」
「今日のアンジェは、とてもいい顔をしているのね。
何か良いことがあった?」
「今日は王妃様に報告があって伺ったのです。
この度、殿下との婚約を解消していただきましたので、新たにヴォルフ・スターレン様との婚約が整いまして」
「まあ! おめでとう。
スターレンと言うと辺境伯爵の?
この前華麗なダンスを披露してくれたお相手ね」
「はい」
「それで、アンジェは今幸せ?」
「はい、とっても幸せです」
私は笑顔でこたえます。
王妃様も嬉しそうな顔をされて
「そう、今日はとってもいい話が聞けたわ」
「王妃様のお陰です。
ありがとうございました」
「私は何もしていないわよ。
ちょっとだけ陛下に耳打ちしただけ…」
と言っていたずらっ子のような笑顔を見せてくれました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
次の日、学校でいつものようにアンヌリーブ様を迎えに来たセルビ様を、呼び止めてこっそりお時間を作ってもらえないかと話をします。
アンヌリーブ様を殿下のところへ送り届けた後、戻ってきてくれたセルビ様に私はこれからある事を相談するつもりです。
そう、私がこれから起こるであろうヒロイン登場の話を彼に聞いてもらおうとしていた。




