なるようになれ
えーと
これは何と答えるのが正解?
一応、【はい】だけど、そのうち【いいえ】となるかも… だけど。
でも今は?
うーん。
エエーイッなるようになれだわ!
「えーと、公にはそうだと思います」
「公には?」
「ええ、小さい頃父と陛下で決められましたから」
「でしたら、正式な婚約者ですわよね?」
「そうなりますけど、私は殿下に嫌われておりますので」
「え?」
ニッコリ笑って答えてみた。
「ライアン殿下は私の事を気に入らないのです。
容姿も態度も何もかも…」
「そんな… あのお優しいライアン様が婚約者を蔑ろになさるなんて…」
「いえ、きっと私とは相性が悪いだけですよ、私がする事には興味を持ってもらえないので、出来るだけ殿下に嫌な思いをさせないように、私は殿下に関わらないようにしています」
「まさか、そんなこと許されるのですか?」
「そうですね…
王妃さまには好きにしていいと言われていますので」
「まあ」
さあ、当たって砕けろですべて正直に言っちゃったけど…
どうなる?
「あの、申し訳ありませんが、私の許容範囲をこえてしまいましたの…
今日はこの辺で失礼いたします」
そう言って、アンヌリーブ様はフラフラと帰って行かれた。
大丈夫だろうか?
と言うかそんなにショックを受けるような事?
もしライアン殿下の事が好きなら嫌われた婚約者の方が都合がいいのでは?
何か疲れたな~
私は気が抜けてぐったりとなってしまった。
◇◇◇◇◇◇◇
━トーマス・セルビ視点━
いつも殿下と一緒に帰るアンヌリーブ様がクラスメイトとおしゃべりをする約束をしたと言い出した。
放課後殿下には公務が待っていた為、アンヌリーブ様を待つことは出来なかった。
さすがに、隣国の王女を1人で残すことは出来ないため、私が王女を待つことにする。
クラスメイトとのおしゃべりを邪魔は出来ないが、居場所は把握しないといけないので、アンヌリーブ様のクラスへ向かうと、ちょうど1人のご令嬢と連れだって出てきた。
気付かれずに後をついていくと、温室へ入って行った。
温室のカフェでおしゃべりをするらしい… それはいい。
それはいいのだが、相手が問題だ!
相手がアンジェリーナ様とは聞いていない。
彼女から王女殿下に近づくとは思えない。
とすれば、王女の方からアンジェリーナ様に興味を抱いたのか?




