年越しパーティー(2)
「国王陛下、オリヴァー・ラフォール並びに妻カミラ、息子ウォルター、娘アンジェリーナでございます。
本日はスターレン辺境伯爵令息ヴォルフ殿も一緒にご挨拶に参上致しました」
「おお、オリヴァー今年も世話になった、ヴォルフも一緒か?」
「はい、陛下ご挨拶申し上げます、只今友人であるウォルター・ラフォールの言葉に甘えまして、邸に滞在させて頂いております」
「そうか、辺境領は遠い故な。
ウォルターとヴォルフは共に騎士団に在籍だったか?」
「仰せのとおりでございます」
「此度は騎士団にもいろいろ迷惑をかけている、息子の事ですまぬな」
「「は!」」
2人はちょっと返事に困っているようです。
「アンジェリーナ元気?」
そこへ王妃様が声をかけてくれました。
「はい、お陰様で」
「今日は楽しんでいってね、あなたの得意なダンスは見られるかしら?」
「はい、今日はお父様を含めここにいる3人にお願いしております」
「そう、別にライアンもいないのだから、好きにいろんな殿方の誘いを楽しみなさいな」
王妃様はさらりと凄い事をおっしゃいます。
陛下もやれやれと言うような顔で苦笑いしてます。
「いえ、私の所為で殿下のイメージダウンは避けたいと思います」
「ほほほ、アンジェリーナは真面目ね、じゃあジュリアスとは踊ってあげて、姉上、姉上ってうるさいから」
「母上!言わないで下さい!」
王妃の後に立っていた第2王子のジュリアス様が赤い顔で怒ってますね。
ジュリアスとアンジェリーナは仲良しなんだねまるで姉弟みたいに…
久しぶりに記憶が流れてきた。
「お久しぶりです、ジュリアス様」
私はジュリアス様に挨拶した。
「アンジェ姉様、その…
元気そうでよかったです」
「心配してくれてたの?」
「はい。後で本当にダンスのお相手してください」
そう顔を赤らめて言われました。
金髪で王妃様譲りの翡翠色の瞳のカッコいいよりはまだ可愛いいが似合うような容姿。
今は14歳だっけ? もう15になるのか…
早くも身長は私と変わらないくらい。
あと1年もすれば立派な王子になるだろうな。誰かとちがって…
私たちは陛下への挨拶を終えて、一息ついていた。
「王妃様は相変わらず、アンジェがお気に入りだね、なんとなくライアン殿下がいないことが嬉しそうなのは気のせいか?」
お父様が不思議がってます。
「大きな声では言えませんが、殿下の遠征の件は王妃様の意向らしいですよ」
ヴォルフ様がこっそりお父様に言ってます。
隣でウォル兄様も頷いている。
「もう騎士団では広まってます」
そうなんだ~、噂になってきてるって事?
「お父様、踊りませんか?
ウォル兄様、お父様と先に踊ってもいいですか?」
もうライアン殿下の話しは聞きたくありませんから、話を逸らしましょう。
「ああ、
父上、本日のファーストダンスは譲りますよ」
ウォル兄様は、お父様に笑って言いました。




