突然の遭遇
数日後、久しぶりに部活に顔を出せそうでウキウキとした気分です。
2年生になってまだ数回しか園芸部に行けていません。
仕方がない事だったけど、部長のエミリーにも部員の皆にも申し訳なかったと思います。
部活に行く前に職員室へ行ってバルバラ様達を避けるためにご協力頂いていた、先生達に改めてお礼を言いに行って来ました。
先生達も事の顛末は学長から聞いていた様なので、皆さん何とも複雑そうでした。
問題児とは言えバルバラ様もここの生徒でしたから、先生達にしてみれば、やりきれなさはあるのでしょう。
そんな訳で用事も済ませて、部活に行くところです。
エミリーが今日はバラ園で作業をすると言っていたから、直接そちらに向かっています。
「きゃ!」
バラ園に続く中庭を歩いていると、いきなり目の前に飛び出して来た人がいて驚きのあまり後ずさってそのまま尻餅を付いてしまいました。
「あー ごめん、脅かすつもりはなかったんだ。
怪我はないかい?」
飛び出して来た人物はくすんだ赤い髪色の頭をかきながら、手を差し出してきた。
誰? 今まで1度も見かけたことのない生徒だわ。
でも、この髪の色って… よく見たら服装も学校へ来るような格好ではなかった。
騎士の様な… でもこの国の騎士団の制服じゃないなぁ。
「いえ、大丈夫です。
私が勝手に驚いてしまっただけですわ」
「あれ? 君の綺麗なシルバーブルーの髪ってライアンの婚約者と同じだね。アンジェリーナ嬢の事は知ってるかな?」
「え? あ、あの」
「いきなりでびっくりしちゃったかな? 僕は明日からこの学校に通う事になってる。
フリオール・ジャン・キリガス
て言うんだ。
以後お見知りおき下さい」
と引っ張り起こしてくれた後、いきなり挨拶されました。
キリガスって、この方が第三王子様だったのね。




