表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
192/215

ひとつ解決です

「バルバラ様は私達2人が必要以上に仲良くするのを嫌いました。

多分私達を団結させたくなかったのだと思います。

だから、3人でいてもバルバラ様が縛り付けているのは自分だけだと思って私達はお互いの事は知りませんでした。

お互いに自分だけがそう言う目にあっていると思っていたのです。

そこへコレット様が…」


ここも悪知恵の働くバルバラだわ。

2人が手を組んだら、何か反撃の機会を与えてしまうと思っていたのかも知れません。

渦中にいる2人には周りを伺う余裕はなかった様です。

まんまとバルバラ様に踊らされてしまったのですね。


「バルバラ様が捕まり、最初は驚いたけれど、どこか安堵する自分もいて、学校でポツンと1人でいるとノエラ様の事が気になり出したのです。

その時初めてもしかしてノエラ様も私と同じ様にバルバラ様に脅されていたんじゃないかって思い至ったのです。

それで確かめたくてノエラ様の所へ伺ったのです」

とコレット様。


「あなた達3人って侯爵令嬢同士でも序列があって付き合い方に違いがあるって皆が言っていたのってそう言う事だったの?」

とクラリッサが聞きます。


「ああ、そうですね。

バルバラ様が裏で他の人にそんな事を言っていましたね。

バルバラ様が言ったことを否定する訳にはいかないので聞かれたら私達も頷くしかなかったのです。

私達の間にあったのは家格の序列ではなく、バルバラ様の決めた序列だったのです」

と淡々と打ち明けてくれるコレット様。


これはその時その時バルバラが気分で決めていたそうで、彼女次第だったそうです。


本当に当事者に話を聞くと、いくら情報収集して分かったつもりでいても、違いう事はいろいろ出てきますね。


「だから私達は初めて2人っきりで話をしました」


2人は初めて自分たちの置かれていた状況を告白して、やっとお互いの事を理解出来た。

そして今度こそちゃんと友人になろうと話をしたそうです。


「私達は今までバルバラ様の顔色を伺い、彼女の取り巻きとして振る舞ってきました。

自分の思った言葉や考えを封印して。

その一つがアンジェリーナ様に対する言動だったのです。

それを出来るなら謝罪させてほしいと思ったのです。

ごめんなさい」


「そうでしたか。

分かりました。それでコレット様の気持ちに区切りが付けられるのなら、謝罪を受けます。

これからは自分の考えと言葉を乗せた振る舞いをすると言う証としてね」


「ありがとうございます。アンジェリーナ様」


これで1つ解決した事が増えましたね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ