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さあ、今度こそ

次にオードラン侯爵家が爵位剥奪の上、領地財産没収となった事をジュリアス殿下から話を聞く。


「オードラン侯爵が裏で行っていた悪事の中に法に触れるようなものがいくつかあってね。

それは決して許されるものではなかったんだ」


そうなのだ、オードラン侯爵はこの国では大罪の人身売買に手を染めていた。

彼が手足として使っていたのはオードラン侯爵領の町を根城にしていた犯罪集団で、彼らに唆された侯爵は他国の組織と多くの奴隷を売り買いしていた事がわかった。


人を人とも思わない所業はこう言う事が出来る人間だからかも知れない。


オードラン侯爵は全てを奪われ強制労働者として生きていく事になる。

貴族として生きてきた男にとってこの処罰は死ぬより辛いかもしれなかった。


自分がしてきたひどい行いを少しでも味わって後悔してもらいたい。


今回の事で侯爵家でひどい扱いを受けていた、奴隷達が何人も保護されたと聞いた。

彼らが少しでもマシな人生を送れる様になったのなら、私が怖い思いまでした甲斐があったと言うものだ。



「侯爵家が1つ消えましたか…

でも、もともと侯爵と言うにはあまりにも品のない家でしたものね。

仕方ありませんわ」

とオレリア様がため息をつきました。


本当にオレリア様の言う通りですね。

オードラン侯爵は侯爵と言える人間ではなかった。

いや、民のお手本にならなければいけない貴族としても資格はない。

やはり悪いことは出来ないって事なのだ。




「あとはミレーヌ様とノエラ様ですわね」

とリゼット様が言います。


そうそう、邪魔な者は自然淘汰したと言う事です。

もう2人を引き離す者もいません。


「これで、ミレーヌ様が学校を休む理由もないですね」

と私が言いました。


今度こそ、学校に戻って来てもらいましょう。



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