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今度は皆に報告です。

数日ぶりの学校では、皆が大騒ぎです。

クラリッサとアンヌリーブ様から私の無事は聞いていた筈なのに、エミリーとキャロルは泣きながら抱きついてきたし、お昼にサロンへ行けばオレリア様とリゼット様にはずいぶん心配され、ジュリアス殿下には謝られてしまった。


その都度なだめて、元気をアピールして、こちらがヘロヘロになる程です。


ランチの後のお茶を頂く時間になり、やっと皆が通常と同じ様子に戻った頃。

昨日王妃様から聞いた事を報告します。

その後の事を知っているのはジュリアス殿下だけだったので2人で手分けして説明します。


まず私が拐かされた時の様子はジュリアス殿下も知らなかったので私が順を追って話しました。


このサロンで皆と話した後、帰路についた馬車を襲われそのまま使われていないオードラン侯爵の別邸へ連れ込まれた事。


そこでの追い詰められているバルバラの狂気の様子に一時は身の危険を覚悟した事。


でも実はバルバラが雇った者達は王妃様の命でオードラン侯爵家を調べていた第7部隊の人達だった事を淡々と話しました。


感情を乗せてしまうと皆がまた騒ぎ出しそうなのです。

ここにいる誰のせいでもないのに、皆気にするのですもの。


「王妃様にも謝罪されてしまいましたが、私の襲撃計画を察知出来たのが前日だった事と、この1回の計画を潰してもまた何か企みそうだから現行犯で拘束しようと言う事になったそうなの。

だから、私の安全はしっかり確保されていたのですよ」


「それでも、アンジェリーナ様は何も知らされていなかったのでしょう?

とても怖い思いをしたのではありませんか?

王妃様が謝罪なさるのも頷けますわ」

とオレリア様が言って下さった。


「そうですわ、何も知らないで襲われたのなら恐怖心は変わらないでしょう?

アンジェリーナ様はもっと周りを責めてもいいのですよ。

被害者のあなたが周りに気を遣いすぎよ」

リゼット様も同様に言います。


恐怖心…

まぁそれは確かにそうなのです。

だからこそ熱を出して寝込んだわけだしね。




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