誕生パーティー(2)
会場へ入っていったら、先ずはご挨拶代わりに2人でダンスを踊る事になっている。
ホールのほぼ真ん中まで進み出て、お辞儀をした。
そして音楽に合わせて踊り出す。
アンジェリーナは王妃教育でいろいろいろ習う中でもダンスが一番好きで得意だった。
ウォルターもさすがの足さばきで安定のリードをしてくれる。
周りからは登場のとき以上の称賛のため息が聞こえた。
曲が終わり、再度お辞儀ををすると、割れんばかりの拍手が起こった。
1度、ホール端の休憩スペースで息を整えて、水分を補給した。
それから、私と兄様は次々と挨拶をしていった。
公爵家の方から始まり同じ侯爵家の方々伯爵家等々
ある程度の家格のある家の代表者には上手く挨拶が出来たと思う、
みんなお父様と同年代かもっと上の方たちだから、相当可愛く遠回しにおだててみたりした。
おじさんはウホウホで孫でも見てるような方も何人かいたな。
ご婦人たちにも、低姿勢で謙虚にご挨拶して、手を変え品を変え誉めておだてて、是非ご指導よろしくお願いします。と伝えればご機嫌に応じてくれた。
そして一段落したところで、やっと我が友たちに声をかけることが出来た。
「みんな、今日はありがとう」
「「「アンジェリーナお誕生日おめでとう」」」
「紹介するね。兄のウォルターよ、兄様右からエミリー・バロー嬢、キャロル・ダウエル嬢、クラリッサ・バートン嬢 私の親友たちなの」
「やあ、今日は妹のためにありがとう 兄のウォルタ・ラフォールです」
3人はウォル兄様に笑いかけられて、頬を赤くしている。
「バロー伯爵家のエミリーですアンジェリーナ様とは趣味が合って仲良くさせてもらってます」
「ダウエル伯爵家のキャロルと申します、読者好きのアンジェリーナ様とはいつも本の話をいたします」
「バートン侯爵家のクラリッサと申しますわ、私とキャロルはアンジェリーナ様とクラスが同じですのよ」
三人三様に自己紹介をしていると、お父様がやってきた。
私は兄様の時同様に3人を紹介した。
家族に友達を紹介する事が出来て、アンジェリーナがとてもよろこんでいる感情が伝わってきた。
その後4人とテラスで少しおしゃべりを楽しんでいた。
クラリッサが私を見て
「来月からアンジェリーナは夜会デビューね」
私は頷きながらきいた。
「ええ、後私以外にデビューしていないのは?」
「私も来月からよ、エミリーとクラリッサはもう済んでるでしょ?」
キャロルが言う
この国では、16才の誕生日を迎えた次の月に夜会デビューをすることになっていた。
「じゃあ来月の王家主宰の夜会には4人で出れるわね」とクラリッサ
「デビュー前にみんなと仲良くなってよかったわ デビューして社交の場で若い人の知り合いがいなかったら、心細いもの」
私は本音を吐露した。
キャロルが私の手を取って
「わかります!私もみんなと仲良くなっていて、心強いと思ってましたわ」
「来月は一緒にデビュー頑張りましょう ちょっと楽しみになりました」
昔のアンジェリーナのまま社交界デビューする事にならなくて本当によかった。
彼女たちと一緒にいれば、可憐で美しいアンジェリーナが雰囲気は可愛く愛らしいと言うギャップ萌えの上、話せば謙虚で感じかいいと印象付けられるだろう。
今のアンジェリーナには悪役令嬢の要素など微塵もない。
後は社交場で彼の情報を仕入れなければ!
辺境伯爵家のヴォルフ様… 私は夢の中で顔を知っただけだから、先ずは人となりを知りたい。
アンジェリーナに相応しい素敵な紳士なのか?
先ずはそこからね。
私は新たな目的に気持ちを新たにした。
細かな作法やルールに間違いがあっても架空の国と言うことで、大目に見てくださいませ




