ノエラの願い
落ち着く為に、だされたお茶を飲んで皆で仕切り直します。
「改めて、ノエラ様にお聞きしますね。
あなたは何とかこの状況を変えたいと望んでいらっしゃるけれど、その全てはバルバラ様と言う壁によって阻まれている。
そのせいでどうしていいのか分からなくなっている。
いかがですか?」
「はい、その通りです」
ノエラ様が頷きます。
「では、もしバルバラ様が全く関与されないとしたら、あなたはどうしたいですか?」
少し考えたノエラ様は私を真っ直ぐみて、こうおっしゃいました。
「ミレーヌにちゃんと謝りたいです。
そしてもう一度友達としてやり直したい。
一緒に学校へ通いたいです」
そう言うと涙を堪えられなくなったように、下を向いてしまいました。
クラリッサを見ると私を見て頷いています。
これはアンジェ何とかして上げましょう。と言う感じでしょうか。
「分かりました。
私達もノエラ様の言うように、ミレーヌ様には学校に出てきてもらいたい。なので私達はノエラ様の希望が叶うように協力いたします」
ノエラ様は顔を上げると、
「本当ですか?」と問います。
私は頷く。
「ノエラ様も私達にご協力下さいますか?」
「は、はい!」
ノエラ様は力強く答えた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
私は家へ帰ると早速王妃様に宛てて手紙を書き、今日の事を報告し協力をお願いした。
ノエラ様には覚えている限りの他の令嬢に対してバルバラ様が行った嫌がらせ悪意ある行為を聞き取って帰って来ていた。
それも王妃様には全て報告をし、罪に問えるようなものは裏取りをお願いした。




