誕生パーティー
「パートナーはウォルターでいいかい?」
「ええ、ウォル兄様なら殿下より数倍楽しめそうです!」
ニッコリ笑って答える。
「お前が落ち込んでないようで安心したよ。
話をする前は泣かれたりしたらどうしようかと。ライアン殿下を絞め殺したい心境だったよ」
「お父様ったら、不敬ですわよ。
ふふ、でも、ありがとうございます。
私はお父様の娘で幸せですわ」
「…」
あら?お父様ったら、うるうるしちゃった。
「お父様、明日私は家族と学校で仲良くなった友人が来てくれれば、それで大満足なんですよ」
「そうか、明日は私にもアンジェの友人を紹介しておくれ」
「はい、是非!」
お父様が部屋から出ていって、1人になるとガッツポーズをしてしまった。
よっしゃ~!
私は明日今まで以上にオシャレに力を入れる予定だった。
ライアン殿下にもバレちゃうのが悩みだったのだ。
これでまた当分ライアン殿下に知られないですむし、関わらなくてすむ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
━パーティー当日━
邸で一番大きな宴会用のホール
かなりの広さにも拘わらず部屋が狭く感じる程沢山の人がいた。
会場の外扉の前でウォルターと2人で父の挨拶を待った。
挨拶後に会場入りする予定だ。
「まったく、ライアン殿下にも困ったものだね、アンジェの大事な晴れの日に欠席なんてさ。まあ僕としては大事な妹のナイト役が出来たからいいけどね」
そう言って兄様はウインクする
相変わらずのイケメンだなー
「ふふ、私も殿下より、ウォル兄様のエスコートのが嬉しいです」
そんな話をしていると、お父様の声が聞こえてきた。
「皆さん今日は我が家の1人娘のために、お集まり頂いてありがとうございます。
アンジェリーナも16才になり、来月には社交界にもデビューとなりますので、是非よろしくお願いします…」
」
お父様の挨拶が終ると扉が開き兄様にエスコートされて、私は会場に足を踏み入れた。
胸元から淡い薄紫に近い青色がどんどん下へ行くほど濃くなりスカートの裾は紺色になるようなグラデーションのAラインのドレス。オフショルダーで肩と背中を大きく出して、紺色のチョーカーと胸元をオーガンジーとレースで繋いでいる。
シルバーブルーの髪はサイドを編み込み後ろでまとめて結い上げて大きな青紫のリボンと薄紫のバラの花を髪にとめている。
瞳と同じ色のエメラルドを使った大ぶりのイヤリングが耳の下で揺れていた。
ウォル兄様も私の色に合わせて、シルバーブルーと紺色の礼服を着ていた。
会場に入って行くとそこかしこから、ため息や驚嘆の声が漏れた
そっと聞き耳を立てると皆アンジェリーナの美しさに対しての賛美の声だった。
私は無事にアンジェリーナを着飾れた事に達成感を味わっていた。
でもこれで終わりじゃないのだ。
少しでも印象良くみなさんにご挨拶に、回らねばならない。
殿下でなく、兄様が一緒だから何も心配はいらない。
さあ頑張っていきましょう




