ミレーヌと3人の侯爵令嬢
「私などの為にこのような所までわざわざご足労頂き申し訳ございません」
ノエラ様は最初に見た印象とは全く違って意気消沈の様子です。
ノエラ様は前もってクライヴ様から私達の訪問の理由を聞いていたようです。
「こんにちはノエラ様。
体調などの不調はないようで安心いたしました。
何か私達が力になれる事があればと思って伺ったのです」
「うっうっ アンジェリーナ様に無礼を働いた私にそのように情けをお掛けしてくれるのですか?」
何だか張り詰めたものが緩んだのか涙が込み上げて来たようですね。
「あなたは何もしていないのでしょう?
あの時もバルバラ様と一緒にいただけなんだから」と不安や緊張を取ってもらえるように、優しく言いました。
「そう言って頂けると救われます。
私の懺悔と後悔している話を聞いて頂けますか?」
私達はサロンに用意された応接セットに座りノエラ様の話を聞く事にしました。
「もともとミレーヌ様と友達だったのは私だけなのです」
落ち着いた彼女は淡々と語りだした。
ミレーヌとノエラは幼い頃より定期的に会うような仲で、お互い心を許した友達だった。
しかしミレーヌは小さな頃から人見知りというか人嫌いな所があり、子供達を集めた催しやお茶等に参加する事はなかった。
あるお茶会でノエラはバルバラ達と仲良くなる。
ミレーヌ以外で初めて出来た友達だった。
「昔は3人でいる事が楽しい時期もありました。
だから、一時的にミレーヌ様とは疎遠になりました。
そして周りからも3人組だと認識される位になった頃バルバラ様が本性を出してきました」
バルバラと出会って1年を過ぎた頃ノエラに命令したり、無理を言うようになってきた。
断るともう仲間に入れてあげないと言い、社交場でもあなたの悪い噂を言いふらすと脅して来た。
それからバルバラはアメとムチをうまく使いノエラ様をどんどん支配していった。
そのうちミレーヌと友達だと知られてしまう。
バルバラは自分達をミレーヌに紹介するように命令する。
ノエラは悩んだ挙げ句にミレーヌに相談すると、会ってもいいと言う。
人見知りのミレーヌを心配して本当にいいのか?と聞くと私が断るとノエラが困るでしょ?と言われたそうだ。
そしてとうとう断り切れないノエラはミレーヌにバルバラを会わせてしまった。
そしてノエラはこれを後悔する事になる。
バルバラは今度はミレーヌを自分の支配下に置こうとし出した。
ミレーヌは分かっていて、あえて抗ったりせず、されるままになっていた。
ノエラは聞いた事があった。
なぜ親に言い付けたり、バルバラに強く出ないのかと。
すると私が逆らったらあなたが困るでしょ?と言われた。
どうやら、バルバラは言うことを聞かなければノエラに罰を与えるとミレーヌを、脅迫していたようだった。




