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いざ、王城へ

昼食をゆつくり取り、のんびりとおしゃべりしているとジュリアス様がソワソワし出しました。


「ちょっと今日はこれから約束があるんだ、私はお先に失礼させて貰います。

皆はゆっくりしててよ」

と言って護衛騎士に声をかけて一緒に出ていきました。


「ジュリアス様はどうされたのでしょう」とアンヌがキョトンとしています。


「たぶん… ミレーヌと約束をしたのでしょう」とオレリア様が言います。


「えっと、1人でダンテール家に行ったのですか?」

私が驚くとジェームス様が補足をしてくれました。


「何でもこれからはミレーヌ嬢が学校へ来れるようになるまで、2日に1回習ったところを伝えに行くと言っていました」


「ミレーヌ嬢を学校へ来れるようにするって。

何だか殿下は使命に燃えてる様な感じなんですよね」

とケビン様も言います。


何となくジュリアス様の気持ちは分かるけど、これは使命感だけだと思っていいのかしら?

ここから2人の間に進展はあるのかな?


これは今日の王妃様との面会で報告した方がいいのかしら?

それともちょっと保留?

後でオレリア様と相談しよう。


「私達これから王妃様に報告へ行くのですが、他にジェームス様とケビン様が気になった事はありますか?」


私は1番近くにいるお2人に殿下の様子を聞きます。

その中で気になったことや問題があれば王妃様に報告をしておこうと思ったのです。


そして一通り話を聞いた私達は王妃様に会いに行く為に王城へ向かって出発いたしました。


私達はアンヌリーブ様の馬車に4人で乗り込み報告する内容を話し合います。


自分達の馬車には後で王城に迎えに来るように言ってあります。


ライアン殿下の婚約者だった頃はやりたくもない王妃教育の為に嫌々お城に通っていたけど、こうやって女友達とワイワイお城に向かうのは何だか遠足でも行くようにワクワクしてくるから面白いです。


あの頃の私にはこんなに楽しげなお城行きなんて考えられなかったことでしょう。


いけない… ジュリアス様と王妃様には笑い事ではなかったわ。


でもこんな事言うのは2人には悪いし、面倒事には違いないのだけれど…

オレリア様達とも、とても仲良くなってきたし、友達が増えるのはやっぱり嬉しいです。




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