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騒ぎ

先生に頼んだ事ですが、殿下のいる男子クラスでは、四時間目だけ3分早く始めて、3分早く終らすと言うことです。


そして、その他のクラスでは四時間目だけ、1分~2分授業を引き伸ばして貰います。


すると、ここに5分程の時間差が生まれます。

それを利用して、ジュリアス殿下たちには速やかに移動をしていただきます。


そうする事で、バルバラ様達を回避出来ると言い訳です。

まあ、1~2週間くらいは持ってくれるかな。


そのうち何とかしようと躍起になってくるだろうから、根本の解決ではないのですが、時間稼ぎ位にはなるでしょう。



明日からどうなるか楽しみです。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



次の朝クラリッサから報告を貰いました。


昨日私とアンヌリーブ様に言い負かされた3人は相当荒れていたらしく、放課後そこらじゅうでトラブルを起こしたそう。

朝から職員室に呼ばれているみたいです。


まったく、誰彼構わず当たり散らすなんてとんでもない1年生です。


巻き込まれ事故にあったのは全部で7人。

まずは1年生の侯爵令息2人が歩いていると、横から突然出てきたバルバラ様が2人にぶつかり、

「どこを見て歩いてますの?

この私にぶつかって来るなんて、いい度胸ですわね」と言い放ったらしい。

どちらの侯爵家もバルバラ様よりも格は上なんですけどね。


その後、3年生の伯爵令嬢3人がカフェテリアの前でしゃべっていると、「ちょっとそんなところに立っていられたら、入れませんわよ。

あなた方上級生の方ですわよね?

何年も学校に通っていてそんな事も分からないんですの?」

と言ってきたそうだ。

カフェテリアの前とは言っても、入口のまん前ではなく、正確には入口横で輪になっていただけらしい。

要はやっぱり八つ当たりなのだ。


いくら伯爵令嬢でも、2つも年上の先輩達です。

文句を言うと、「誰に物を言っていますの?

私は侯爵家の令嬢ですわよ?」

と家を出してきたらしい。

やりたい放題ですね。


この前、私も格の話で黙らせましたが、学校では先輩後輩の序列もちゃんと存在するのです。

いくら相手が伯爵令嬢でも学校では先輩として敬わなければいけません。



最後はなんと先生でした。

カフェテリアの前の騒ぎで3年生の先輩方も負けずと言い返していたらしく、結構な大騒ぎとなったらしく…。

2年の担当の先生が止めに入って下さったのですが。

「失礼ですが、確か先生のお家は子爵家と聞いております。

私どもに何か言える立場ではありませんでしょ?」

と鼻で笑ったらしい。


さすが、3年生は先生の立場も地位も知っておりますから、その事を諌めたらしいのです。

「私はそんな事しりませんわ。

子爵家の次男がなんでそんな格が上だというのです?

博士? なんですの?それ」

と言い放ったとか…。

自分の無知を広めたに過ぎないのに、分かっていないようです。


これはもしかすると、学長が出てくるレベルかもしれませんね。

何事もなくいくかしら?



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