食後は相談です
「さてと、これからの事を確認しましょうか」
と食後にジュリアス殿下やジェームス様達を眺めます。
私達は無事に王族専用区域にある、食堂兼休憩室に入り、専属シェフによるランチを頂きました。
さすがに、食堂やカフェテリアとはひと味違います。
食後のお茶を頂きながら、話を進めます。
「これから暫くの間、お昼はご一緒する事にしました。
その間に今日の様な事が何度もあるでしょう。
私達に助けて貰おうとばかりせず、あしらい方を学んで下さいな。
ゆくゆくは殿下1人でも、ハッキリと対応出来るようになるのですよ」
としっかりと釘を差します。
「はい、頑張ります」
「それと、王妃様には令嬢達の学校での様子を報告してくれと言われていますので、行き過ぎた彼女達の行動だけでなく、他の令嬢たちの良いところも見定めていかなくてはなりません。
それもジュリアス殿下自身が気付いた事があれば教えてくださいね」
「あの、ラフォール侯爵令嬢」
「ジェームス様、アンジェリーナで結構ですわ」
「ありがとうございます。ではアンジェリーナ様、先程の3人が殿下に群がっている限りこちらが他の令嬢に用があっても、接触出来ませんよ」
ジェームス様は今までに何度かあったトラブルを教えてくださいました。
近くにいた、ご令嬢に特別教室の場所を聞いたら、その後そのご令嬢にバルバラ様達が文句を言いに言っていたり、部活の見学に行って2年生の先輩令嬢に話を聞いていたら、わざわざ邪魔しに来たとか…。
何がしたいのか分からないものばかりでした。
あの方達は本当に何をしに学校へ通っているのかしら?
「そうですか… まあこれは第二段階ですから、先ずはバルバラ様達をしっかり大人しくさせましょう」
「「はい」」
その後、殿方達は今日の事をしきりと話してきました。
よっぽど、今日バルバラ様達をあしらったのがスッキリしたらしいです。
いつもどうしていたのでしょう?
今度はご自分達で一矢報いましょうね。




