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今日から始まります

今日から新学期です。


エマとナタリーに朝の支度をしてもらいながら他愛もないおしゃべりに花を咲かせます。


「この前見に行かれた新しいタウンハウスはいかがでした?」


「公爵家だった頃の良いところはそのままでとてもゆったりとした間取りにしたみたいよ。

私達の主寝室を決めてきたの」


自分で言って照れながら、2つの主寝室の話をしました。


「まぁ それは誰が聞いても分かりますよ。

お嬢様は紺と青のお部屋を選んだのでしょう?」

とナタリーは微笑みます。

エマもうんうんと頷いているし。


「そうなんだけど… そんなに私って分かりやすい?」

とちょっとむくれて見せると。


2人ともニヤニヤして、

「分かりやすいというか、お嬢様はヴォルフ様に夢中ですもの」とエマ。



「そうそう、ヴォルフ様の髪は黒だから、差し色くらいしか使えませんし、その分必ず瞳の青を意識していますでしょ?

そのくらいわかりますよ。

私達はお嬢様の侍女なのですから」

とナタリー。




本当に2人には何でも話をしているし、私の事を一番分かってくれる。


「私が結婚しても、2人が付いて来てくれればいいのに…」


そう呟くと。


「あら? 私はそのつもりですよ。

奥様にもお許し頂いていますし、エリノア様にもこの前お願いされましたよ」

とエマに言われました。

「私もですわ」

とナタリーもいいます。


「え? 本当に? 2人とも?」


「「はい」」


「え? ちょっと お嬢様!」


思わず私は2人に抱き付いていました。


「ありがとう 2人とも大好きよ」



「私達もお嬢様が大好きですよ」

とナタリー。


「そうですよ。 それにまだ2年以上先の事ですよ。

さあ、支度の続きにかかりますよ」

とエマに促される。


「うん。 お願い」

朝から何だか盛り上がってしまった。

まだ先、まだ先と自分でも思っているのに、いろんな事が着々と決まっていく。


その度に実感するのよね。


でも、今日からは学校に通う事を楽しんでいかないと。

あっという間に終わってしまう短い学生生活だもの。





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