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私達の意識

私… キスされた?


いきなりで頭が真っ白になっちゃいました。


前世ではおばさんだったし結婚もしていたし、一通りの経験はあるけど、アンジェリーナに転生してもともとのアンジェリーナの魂と融合して私の心や意識も随分と16歳のアンジェに近づいて来ていた。


頭では経験値もあり、分かっている事でも心と体は初体験なのだと思い知った。


そして、体のショックが頭をショートさせるのね。


その後の記憶が…


気がついたら、帰りの馬車に乗っていて隣でヴォルフ様が微笑みながら、少し困ったような顔をされている。

よっぽど私は惚けていたのでしょうか?

後からヴォルフ様が教えてくれたけれど、何を聞いても「はい」「大丈夫です」しか言わなかったらしい。



邸に戻り、少し部屋で休む事にしました。

頭と心は別なのだ… というか、意識と記憶も別かな。


ヴォルフ様は大好きで、キスされたこともビックリしたけど、嬉しいサプライズだった。


でも、16歳のアンジェには刺激的な出来事なのよね…。


いろんな事が次々に起こって、気持ちはまるでジェットコースターに乗っている感じ、てっぺんから急降下したあとに急上昇したような感覚。


緊張の後の弛緩で体はヘロヘロだ。

知らず知らずのうちにベッドに倒れ来んでウトウトしてしまった。

このまま眠ったら、エマに怒られる…。



夢の中でアンジェリーナが真っ赤になって悶えていた。

恥ずかしさでじたばたしている。

うーん初々しい反応だ。


私も恥ずかしかったけど、気恥ずかしい位だった。

やっぱり先程のショート状態はアンジェリーナの気持ちが上回ってしまった結果なのね。


私達は違う意識もあるけど、2人で1人だもんね。

もうどっちがどっちの気持ちか何て分からないくらい私達は融合している。


ただ、たまにこうして夢の中でだけ2人に分かれて話したり、励ましあったりするのが楽しくてやめられないだけだ。


そして今日は特にお互いの意識の差があり分離しているのかもね。


私はアンジェリーナを抱き寄せてなだめ、そしてキスされた嬉しさや喜びの方に意識を持っていかせた。


やっとアンジェリーナが落ち着いた頃、眠りから覚めた。


ずいぶん寝てしまったような気がしたけど、僅か30分程だった。


部屋にやって来たエマにはバレていないようなので、ホッとした。


その後夕食の為に少し身なりを整えてもらいました。




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