再びニーナ様と
馬車の中でマリウス様がニーナ様の事を教えてくれました。
ニーナ様は私の1つ年上で、隣国の学校に通っているらしいのですが女性専用の花嫁修業の為のコースへ入っていて、マリウス様とは同じ学校でも顔を合わせる事はないそう。
「だから、ここ2年程は長い休みでもない限り会ってもいないんだけどね。
昔はよくお互いの家に連れていってもらって遊んでいたんだ。
特にボクは1番年が近いから、よく遊んだよ」
「ランドルフ様はどうですか?」
「兄上は年が離れているから、ボクが物心着いた頃にはもう騎士団に混じって訓練をしたりしてたし、すぐに学校へ行ってしまったからね。
ニーナも殆んど面識がないんじゃないかな」
ランドルフ様はヴォルフ様と5つ離れています。マリウス様とは7つですもんね。
「そうですか」
少しして、馬車が停まりました。
タルボット伯爵家の執事が出て来て、応接間へ案内してくれました。
直ぐにお茶を出され侍女が出ていくと同時にニーナ様が入ってきました。
私とマリウス様の2人を交互に見ながら、戸惑っているようです。
なぜ、ヴォルフ様でないのかと思っているのでしょうか?
「よ、ようこそいらっしゃいましたマリウス様、アンジェリーナ様」
「突然すまない、少し確認したい事がありニーナの話を聞きに来た」
マリウス様が少しかしこまっていいます。
きっと普段はお互いもっと砕けているのでしょう。
「なんでしょうか?」
ニーナ様は顔色が真っ白になるくらい緊張されています。
「なぜ、アンジェリーナ嬢に婚約を解消しろなどと言ったんだ?
ニーナは嫌がらせなんかする人間ではないだろう?
どうしたんだ?
この婚約は君には関係のないスターレン家のことだ」
ニーナ様が息を飲むのが分かりました。
「私にマリウス様がそれを問うのですか?」
「どういうことだ? ボクはアンジェリーナ嬢と家族になるんだ。
ボクが彼女のために問うのはおかしくないだろ?」
「私の気持ちを知っていてそんな事を言うなんてマリウス様ひどすぎます!」
ニーナ様は突然飛び出して行ってしまわれました。
「どういうことだ?
ニーナの気持ちなんて僕には分かるはずないだろ」
マリウス様は途方にくれています。
私はこのやり取りを聞いていて、何となくモヤモヤとしました。
でも、それがなぜなのか上手く説明出来ません。
何だろう何か変な気がするんだけど。




