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歓迎の宴

小宴会場は立食なら50人くらいのパーティーが出来そうな広さです。


入り口を入ってすぐの場所で、ピアノとバイオリン、チェロの生演奏を奏でてくれています。


ダンス好きのエリノア様のお気に入り私設楽団なのだそうです。


私とヴォルフ様は楽団の前で暫し音楽に耳を傾けます。


後ろの入り口に人の気配がしました。

見るとスターレン辺境伯様とエリノア様それからお母様が立っていました。


私は向き直り、カーテシーで辺境伯様にご挨拶します。


「アンジェリーナ嬢ようこそ我が領へ。 昨日はお迎え出来ず申し訳なかったね」

優しい微笑みで言って頂きました。


「スターレン辺境領に滞在をお許し頂きありがとうございます。

昨日の事はお気になさらずお願いいたします」


お互いに挨拶がすんだところで声がしました。


「遅れたかな? すいません父上」


見ると今朝会ったランドルフ様が頭をかきながら立っていました。

隣にはお母様ゆずりの金髪のくせっ毛を無造作にまとめ、ひょろりとした印象の青年が立っています。


ランドルフ様とはまた違ったとてもいい笑顔で笑っています。

「だから早く行こうって言ったんですよ、兄上」

そう言った後、スタスタとこちらまで歩いて来て、頭を下げます。


「こんばんは ラフォール侯爵夫人、アンジェリーナ嬢。

ようこそ我がスターレン辺境領にお出でくださいました。

辺境伯爵家の三男マリウスと申します」


「こんばんはマリウス様、カミラと申します。

よろしくお願いしますね」


「アンジェリーナ・ラフォールです。

どうぞよろしくお願いいたします」


そう言って挨拶すると、じっと私を見てニッコリ微笑まれました。


「さすが、ヴォルフ兄だ」


「え?」

どう言うことかしら?



「さあ、 皆さんテーブルの方へ」

エリノア様が着席を促します。


部屋の奥に大きく長いテーブルが設えてあります。


テーブルには各々のネームカードがおいてありました。


辺境伯様が前世で言うところのお誕生席に着席されます。

その右手横にお母様、そのとなりにエリノア様、ランドルフ様と続き、

左手横に私、そのとなりにヴォルフ様が座り、隣がマリウス様となった。


「では、まずはお二人に再会出来た事、我が家に招く事が出来た事を乾杯しよう」

そう辺境伯様がいいました。


グラスに飲み物が注がれ、皆がグラスを持ちます。

「カミラ様、アンジェリーナ嬢

ようこそ、これからもよろしく

乾杯!」


「「乾杯」」「乾杯ようこそ」


「「乾杯 ありがとうございます」」


なごやかに晩餐が始まりました。


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