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まさかの悪役令嬢?!

どういう事だろう…


エメラルドのような緑色の大きな瞳、シルバーブルーの輝くような長い髪。ちょっとキツく見えてしまう程美しい顔立ち。


これは誰だ?

いやいや、誰じゃない分かってる。これは私だ

アンジェリーナ・ラフォール侯爵令嬢。


何で私がアンジェリーナなの?

アンジェリーナって悪役令嬢だよね?

めっちゃ縦巻きロールの髪だし。ってか何で悪役令嬢って皆縦ロールにするんだろ?

ストレートのがキレイだし、何だったら短くおかっぱでも似合いそう…


じゃなくて!

あぶない、あぶない

危うく現実逃避しそうになってる。


落ち着けわたし。今の状況を把握しないと。

アンジェリーナでない私の最後の記憶は…


そうだ!コンビニでバイトしてたら、おじさんが強盗しようと入って来たんだ。

で、隙を見て逃げようとしたら、刺された!?

そうそう刺されたんだった。

背中からいきなり死ぬかと思ったのよ~


じゃなくて… え? 私もしかして死んじゃったの?

え? あっけな… そっか私死んじゃったんだ…


死に方は最悪だけど、まあ何て言うか…仕方ないか…


ふふふ、自分で言うのもなんだけど、アラフォーのおばさんは諦め早いわ~

って言うか、おばさんの割に順応力あるな~ 私。


そう私はマンガ好きのオタク女がゲームオタクだった男と結婚して、子供もいないまま40の声を聞ちゃったって言うおばさんです。


そんな私が大好きだった一冊のマンガの中に登場していた悪役令嬢の名前がアンジェリーナ・ラフォールだった。


だから、これはいわゆる異世界転生ってやつですか?


なるほど、確かにこの顔も体もリアルだし、マンガより数十倍美しいわ。


で?

今って物語のいつ頃?

私いつ断罪されるのかしら?

そう、悪役令嬢が出てくる話はだいたい、ヒロインに婚約者を取られて、その腹いせにヒロインいじめて婚約者の逆鱗に触れるってお決まりだ。

そして断罪されて、悪役令嬢の行く末は悲劇と決まってる…


んーこれって物語補正とかあるのかな?

私が物語通りに動かないとまずいのかしら?

いくら、聞き分けのいいおばさんでも、わざわざ悲惨な人生歩みたくはないよな~


幸いこの物語の悪役令嬢は死刑になったり、幽閉されたりはしないはず。

確か、修道院行きとかだった。

死ななくても、こんなに若い内から修道院で慎ましく祈りを捧げるだけの人生はいただけないな~


よし!とりあえず、時系列の確認して、思い出す限りのアンジェリーナらしい事をしなかったら、どうなるか実験してみよう。


と言うことで、今日から悪役令嬢を改めて、正しく生きていこう。



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