し
『笑顔』
歯を食いしばって
拳を握りしめて
笑うと
とってもお猿さんに似た
笑顔になれる
『進化』
マヨネーズから
たまご
オトナ『』
ねこいっぴき
愛せないようでは
じぶんの人生なんて
守りきれない
カッコをはみ出す私
入れ
そこへ入れよ
いいから
入るんだよ
『泡姫様』
泡姫様に
なりたいな
「あの子、泡姫だよ」
むかし、ママが言うのを聞いて
憧れた
今の日本に
こんな身近に
姫がいたなんて
知らなかった
その人はパパの姫だった
ちやほやされていながら偉そうでなくて
可愛がられながら人を癒やす人だった
綺麗な人だった
あんな人になりたいな
憧れたのに
どうしようか
迷っている
きっと自分に自身がないのだ
『癒やし』
あなたを癒やしたいの
知らないあなたのことを
傷つきすぎて
血だらけなこの身体で
きっとあなたは
にげて行くよね
自分をまずは癒やすのだ
このこびりついた血液を
綺麗にせねばだ
『不幸自慢』
世の中には
私より不幸な人なんて
ごひゃくおくまんといるだろうのに
私は私の不幸を自慢したい
これは私だけの
私にとって一番特別な不幸だから
『抱きしめ合いたい』
すべての人と 抱きしめ合いたい
道ですれ違う人と 包み合いたい
肌寒くなって来た今だから そう思うんじゃない
誰だって心の底では そう思ってるんじゃない
枯れ葉 一枚 降って来て
みんなの間に 見えない壁作る
『なろう』
そろそろブーツを履こう
広い空のある街へ飛び出そう
楽しいことはどこですか
1人じゃなくなれる場所はどこにありますか
部屋に帰って
ブーツを脱いだ
脱いだブーツが
へにゃんと崩れる
ペットが首を傾げる
そして私は
またここへ来た
『展覧会』
展覧会に
落書きを出品する
そんな私の蛮勇に
みんなこぞって逃げて行く
『友達』
友達とは卑怯なものだ
プレゼントさえ渡せば私をえこひいきする
ほっといてくれないかな
私は鏡に映るほんとうの私だけ見たい
いい意味でも
悪い意味でも
色眼鏡をかけた目で見られるのは
もうたくさん