あなたは、私の運命です。
1話です。ゆっくり更新しますm(_ _)m
その日はいつもと変わらない。
そんな日だった。
友達と適当にだべって、そんな日常的な日々にどこか飽き飽きしている自分がいたのは確かなのだ。
「でも、こんなこと望んでねーよ。」
そう言って俺、大吉花見は呟いた。
というのもさっき猫に俺のお気に入りのネックレスを取られてしまったのだ。
何かの拍子に髪に絡まってしまい、やっとの思いで取って、それを手にした時だった。
ほんとに、着いてない。
もう、ほとんど諦めかけたその時だった。
「あ、あった!!」
俺はついに地面に落ちていたソレを見つけた。
良かった〜!
俺はほっとしたのもつかの間辺りがだいぶ暗くなってしまっていることに気がついた。
カバンはまだ教室の中だ。
少しめんどくさいけど、取りに戻るしかないか。
俺は昇降口から中に入ると階段をあがり教室を目指す。
その途中。
俺はなんだか嫌の気配を感じた。
上手く言い表せないけど、手がブルブルと震える。
全身の毛が逆立つような感覚。
振り向いてはいけない。
いけないとわかっているのに、なぜあの時俺は振り向いてしまったのだろう。
その時俺の目の前に現れたのは--
影のような黒い、よく分からない物体。
俺の上手く回らないその脳みそで出された決断はただ一つだった。
ここから逃げよう。
その瞬間俺はすぐさま走り出した。
なんだあれは……!
昔から、影のようなものが見えることが多かった。
ただ、あんなにハッキリ見えたのは初めてだ。
俺は走りながら後ろを振り返る。
あの黒い影は俺を追ってきていた。
こんなふうに追いかけてきたのも初めてなのだ。
目の前の角を曲がった俺の目の前には壁があった。
しまった……!!
行き止まりか!
俺はもう、為す術なく立ち止まった。
(誰でもいい、誰でもいいから俺を助けてくれ……!!)
俺がそう願ったその瞬間。
そう、それはたった一瞬の出来事だった。
「あの、大丈夫ですか?」
俺の目の前には突如現れたその少女は、あの、影のようなものを一瞬で消し去った。
俺は腰を抜かし、ただその光景を呆然と見ているしか無かった。
「あぁ、なんとか……。」
そう答えるだけで精一杯だった。
改めて、俺の前に現れたその少女を見る。
顔はきっと一般的に言ったらかなり整ってる方だ。
結構バッサリ切った黒髪のショートカットが風で揺れてる。
「なぜあなたはこんな時間にここに?」
「あ、少し探し物を……。」
俺が答えると少女は呆れたように俺の顔を見た。
その瞬間。
「あなた……私と何処かで……。」
少女は呟くと急に俺の手を取った。
その紫に輝く瞳が俺を真っ直ぐに映っている。
そして少女は叫んだ。
「あなたは、私の運命です!!」と。




