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私が勝手に綴る1人の人間の話です
皆さん、こんな経験をしたことはありませんか?
泣きそうな時、喉仏を誰かに押され、潰されているような感覚…
私はこれから1人の少女について、日々綴っていけたらと思っています。
--------キリトリ線--------
山本 零
私の身の上話をしよう。
私の生まれた町は田舎というにはあまりに人が多く、都会というにはみすぼらしい町だった。
3兄妹の長女として生まれ、2つ歳の離れた弟と5つ歳の離れた妹がいた。
そのためか、周りの大人達に「ものすごくしっかりした子だねぇ」と言われることが多々あった。
普通の子供ならその言葉に違和感など感じないだろう。
親戚のおばちゃん達が、井戸端会議で話す日常会話のようなものだ。
だが、当時の私にとってその言葉は足枷のようなものだった。