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その20

シュナイダーはリジーとの関係を良いものにしたかった。終わらせたくなかった。こんなことは今まで一度だってなかった。同僚や上司に冷やかされても気持ちは変わらない。そこでこの時間が解決したら…先があることを伝えよう。

終わりじゃない。始まりだと。






地下に潜っている犯罪組織の面々はリジーの事をあれこれとさぐっていた。

家族構成から付き合っている男に至るまで。

家族は母親が郊外にいるのみらしい。

男関係は全くなかった。ならばそちらから攻めていって必要な物を手に入れよう。

あとは始末すれば済むだけだ。

簡単だと思っていた。

だが1つ問題が…。

警護されているようでなかなか1人になるチャンスがないと言うことだ。

ならばと同姓の女を使っておびき出すことにした。

女は嫌がったが、借金がある為逆らうことはできないのはわかっているらしく平静を装いながらリジーに近づいた。

そう、トイレの中まではいかに警護人と言えども入ることはできない。

女はトイレに小窓があるのを確認するとリジーに近づいてこう言った。

「あなたの大切な人が狙われてるわ。内緒でここから出られるかしら?急いでるのよ。私も狙われてて危ないから。」

あしを洗おうとしている事を話して聞かせ、表に仲間が大勢集まっている。いくら警護人と言えども数には勝てないだろうと…。

それを聞いたが、リジーは女の話を聞かなかった事にした。

たとえ何人来ようと彼等なら…。そう感じるのだ。だから無理と答えると女はイラつきをあらわにし、ポケットからナイフを取り出した。

「本当ならこんなことしたくはないのよ。言うこと聞いて!」

リジーは緊急用の電話を押せるか不安だったが、どうにか気持ちを落ち着かせ、番号を押した。

女は焦った。

どこに電話をされたのかわからない。

警察になんかに通報されたらそれこそ終わりだ。

女は焦るあまりリジーが録音している事にも気づいていない。


「いいから来なさいよ!分かる?これ何か。怖いでしょ?いうこと聞けば怖いことしないわ。さっ、早くして!」

「嫌よ!あなたのいうことは信じられないわ。あなたのことはなにも知らないし、彼らはそんなにやわじゃないわ。私もね。」そういうが早いかリジーは女からナイフをもぎ取ろうと掴みかかった。慌てたのは女の方だった。まさかこう来るとは聞いてなかったからだ。焦るあまり手からナイフが離れると暴れるのをやめ大人しくなった。リジーは女から奪ったナイフをハンカチを使って取りナイフをたたんで包みポケットにしまった。

「さぁ、如何するの?まだ何かするつもり?」

「ああ、もうダメだわ。私も殺される。逃げなきゃ。」

「どこへ逃げるの?あいつらなら地の果てまでも追って来るかもしれないわよ。」

「でも私は失敗したのよ。あなたを連れてかなければ私も消される。もうどうにでもなれだわ。」女は泣き出していた。


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