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詩集♡季映(ときばえ)  作者: 詩織
85/170

祈り



シャガールの作品は左側の※拱廊きょうろうにあり


「花束」と題されたガラスは、

細かい花々が束ねられ三羽の小鳥が遊ぶという。


(※アーケード)








ドイツとの国境に近いメッス、

町の中心にある

[サン・テティエンヌ大聖堂]に、

シャガールのつくったステンドグラスがあると

ガイドブックで知った。




鎮魂と光のタペストリー


ステンドグラスとは、


文盲の信者に聖書の内容を


伝えるためのガラスの絵本。


[アダムとイヴの創造]

[地上の楽園]

[十字架のキリスト]

[竪琴を弾くダヴィデ]


___と、旧約聖書の物語が

美しく語られていく。




大聖堂は1220年頃建設が始まり、


その後三世紀にかけて完成された


ゴチック様式のもので


各時代の変遷が美しく調和されてるという。






14世紀、15世紀、16世紀の匠たちが


心をこめてつくり上げた


色ガラスが[神のらんぷ]そのままに


内なるきらめきの光で満ちているのだろう。





光は風を透きとおらせ、


風は光をふくんで流れゆく。


風の中から弾けた光は無数に広がり、


数多もの雫となって地に降り注ぐ。




そして 炸裂する太陽が、


光の子を生み出してゆく。


挿絵(By みてみん)

著作権なし画像


シャガールのものではありません。



永遠の愛を追求した画家の


その魂の真髄を聴きたい。


いつか、



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